| 種別 | 論文 |
| 主題 | 繰返し荷重をうける鉄筋コンクリート造連層耐震壁の履歴挙動 |
| 副題 | |
| 筆頭著者 | 中西三和（日本大学理工学部） |
| 連名者1 | 小野新（日本大学理工学部） |
| 連名者2 | 足達洋（日本大学理工学部） |
| 連名者3 | 佐々木光則（日本大学大学院） |
| 連名者4 | |
| 連名者5 | |
| キーワード | |
| 巻 | 5 |
| 号 | |
| 先頭ページ | 205 |
| 末尾ページ | 208 |
| 年度 | 1983 |
| 要旨 | まえがき 繰返し荷重を受ける鉄節コンクリート造連層耐震壁(以下、耐震壁)の水平変位が曲げ変形とせん断変形の成分からなると考えた場合、その変形の成分比や破壊モードの差異によって耐震壁の強度や履歴挙動に大きな影響を及ほす事が実験的に明らかにされている。しかし、耐震壁を含むRC造建物を質点系モデルに置き振動解析する場合、その復元力特性が応答性状に及ほす影響が非常に大きい事を考えると、履歴曲線に対するより詳細な検討が必要である。本論文は、耐震壁の履歴性状を解析的に把握する事を目的として曲げ変形及びせん断変形挙動の繰返しを含む非線形解析を行ったものである。曲げ変形の解析には平面保持を仮定し、断面をいくつかのスライス要素に分割した有限要素により、またせん断変形の解析には壁板を45°の傾斜をもつ圧縮ブレースと引張ブレースに置換したトラスモデルにより解析を行い、実験で得られた各変形成分の履歴曲線との比較検討を行う。 結論 以上、耐震壁の曲げ変形及びせん断変形挙動を解析的に捉えるために、それぞれに対し適切な解析モデルを仮定し繰返しを含む非線形解析を行い、実験値との比較を試みた。鉄筋コンクリートの荷重-変形曲線特有のスリップ現象が、曲げひび割れやせん断ひび割れの開閉によって生ずる事、曲げ変形曲線に対してはふくらみのある紡錘形の曲線、せん断変形に対しては逆S形の曲線になる事、せん弾破壊の特徴である最大耐力以後のぜい性的な耐力低下の現象が解析的に把握できた。 |
| PDFファイル名 | 005-01-0052.pdf |