種別 | 論文 |
主題 | くり返し応力下での彫込式アンカーボルトのせん断耐力 |
副題 | |
筆頭著者 | 東洋一(東京都立大学工学部) |
連名者1 | 遠藤利根穂(東京都立大学工学部) |
連名者2 | 清水泰(東京都立大学工学部) |
連名者3 | 都祭弘幸(東京都立大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 233 |
末尾ページ | 236 |
年度 | 1983 |
要旨 | まえがき 既存鉄筋コンクリート造建物の耐震補強を計画する際、後打ち耐震壁を増設する方法を採用する事が多い。一般的には、既存のRC造韓躯体と増設壁板との接合部には彫込式アンカーボルトを使用している。既往の研究では彫込式アンカーボルトを用いた増設耐震壁の実験・解析が多数行なわれており、その補強効果に関する資料の蓄積が進んでいる。しかしながら、これらの研究で用いられている彫込式アンカーボルトのせん断耐力、引抜耐力は、施工上の問題も含めてその耐力を適切に評価する事は難しいと思われる。彫込式アンカーボルトを用いた接合部における実験は、斉藤らの研究があるが、現在十分であるとは言えない。本論文は、以上の時候を考慮して、RC造既存骨組の梁に彫込式アンカーを打ち込んで後打ち耐震壁等を打設する場合の接合部の性状を、特に実験データの少い正負交番のくり返し静加力実験を通して検討した結果をまとめたものである。 結論 I)本実験では、割裂防止筋を配筋する事により.接合部のせん断耐力は約1.4倍上昇した。またくり返しによる耐力の低下は減少したが、最終的には変位の増大によりボルトが破断し急激に耐力が低下した。 II)彫込式アンカーの形状によって、荷重履歴は異なっても、それぞれ同一の傾向をもつ荷重-水平変位曲線となった。中でも接合面がボルトネジ部とならない形状の彫込式アンカーは、他の形状の彫込式アンカーと比較すると耐力・変形性能共に良好であった.しかし、後者の彫込式アンカーボルトのせん断耐力は、破壊形式が理論上の仮定と一致しボルト破断により決定されるので概ね推定できるが、前者の形状の彫込式アンカーボルトについては既往の提案式では算定不可能であった。 |
PDFファイル名 | 005-01-0059.pdf |