種別 | 論文 |
主題 | 接合部をふくむPC部材の復元力特性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 六車熙(京都大学工学部) |
連名者1 | 角徹三(豊橋技術科学大学建設工学系) |
連名者2 | 本岡俊夫(清水建設設計部) |
連名者3 | 鈴木伸治(豊橋技術科学大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 297 |
末尾ページ | 300 |
年度 | 1983 |
要旨 | 序論 コンクリートとPC鋼材間に付着を与えないPC部材は、グラウトにより付着を与えたPC部材に比べ、主として曲げ破壊耐力が低減するという差異がみられる。しかしながらPCラーメン架構では、柱はり接合部内は通し配筋とするのが一般的であり、これに地震時繰り返し水平力が作用すると、付着を与えない部材では、初期の荷重段階より接合部内からPC鋼材が抜け出すという現象を伴う。この影響により接合部に連なるPC部材は、付着を与えたPC部材に比べ、耐力のみならず剛性にもかなりの差異を生じるものと予想される。本研究では外部および内部接合部を含むPC部材の(正負交番)繰り返し載荷試験を行い、付着の有無による復元力特性の差異を比較検討することを目的とする。 結論 計算結果によれば、接合部を含むPC部材め復元力特性は付着の有無により耐力ばかりでなく、剛性にもかなりの差異がみられる、しかしながら、グラウトにより付着を与えたPC部材では接合部およびその近傍を中心に容易に付着劣化が生じ、そのため実験結果からは計算結果ほどの差異はみられなかった。付着を与えたPC部材では、付着劣化にともなう鋼材の抜け出しに起因する付加変位を考慮することにより、単調載荷時の荷重-変位関係がより正しく計算できるようになった。また付着を与えないPC部材についても、コンクリートのσ-ε曲線の仮定に若干の問超が残っているもののより広い荷重-変位関係の追跡が可能となった。 |
PDFファイル名 | 005-01-0075.pdf |