種別 論文
主題 鉄筋コンクリートばりのじん性に及ぼす圧縮鉄筋と横補強筋の効果
副題
筆頭著者 矢代秀雄(日本大学生産工学部)
連名者1 清水庸介(日本大学生産工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
5
先頭ページ 337
末尾ページ 340
年度 1983
要旨 まえがき
鉄筋コンクリート構造物では、地震時の柱のせん断破壊を防ぐとともに、はり端部が曲げモーメントに対して十分な強度とじん性を確保しているようにしなければならない、はりの曲げ実験を普通行なうと、荷重・たわみ曲線は引張鉄筋が降伏すると急に折れ曲がり、ほとんど水平に近くなるが、その後も耐力はわずかではあるが上がり、コンクリートの圧壊がみられて最大点に達し、被りコンクリートの剥落や圧縮鉄筋の座屈が起こり耐力は低下する。しかし、コンクリートの圧壊がみられ、被りコンクリートの剥落が生じても、圧縮鉄筋が座屈しないように横補強筋(あばら筋・スターラップ)を密に入れると耐力はあまり低下せず、大きな変形に耐える。
この場合、横補強筋の間隔は圧縮鉄筋の公称直径の6倍でよい結果が得られている。しかし、複鉄筋比γ(ac/at)が大きければ圧縮鉄筋の座屈は起きないようである。
本研究は、はりの純曲げ区間において、圧縮鉄筋は2−D22と一定にし、複筋比γが0.4と0.6の場合で、圧縮鉄筋の座屈に対する横補強筋の間隔を圧縮鉄筋の径の倍数に変化させ、この横補強筋間隔と複筋比が強度とじん牲に及ぼす影響を比較検討したものである。
まとめ
鉄筋コンクリートばりの純曲げ区間において、あばら筋を密に配筋することにより、圧縮鉄筋の座屈による耐力の低下を抑制することがでさる。この場合、あばら筋の配筋間隔は圧縮鉄筋の径の倍数により配筋することが望ましく、既往の研究では、γ=0.16、0.36でおよそ6倍とわかっている。本研究においては、γ=0.4の場合、あばら筋間隔が8倍では、5δy(δy:降伏時のたわみ)において、圧縮鉄筋に座屈がみられるが、あばら筋間隔が6倍では、6δyにおいて耐力の著しい低下はみられないようである、また、γ=0.6の場合、あばら筋間隔が20倍で、8δyにおいても耐力の著しい低下がみられず、これは複筋比による影響と思われる。
PDFファイル名 005-01-0085.pdf


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