種別 | 論文 |
主題 | 鉄筋コンクリート造スラブ付き柱はり立体接合部に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 鈴木紀雄(東京大学大学院) |
連名者1 | 小谷俊介(東京大学工学部) |
連名者2 | 青山博之(東京大学工学部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 425 |
末尾ページ | 428 |
年度 | 1983 |
要旨 | 序 スラブつきの立体柱はり接合部試験体に、1方向、あるいは2方向の水平力を加える実験を行なった。本報告では、1方向に加力を行なった実験の結果から、スラブが、はり及び直交ばりの挙動に及ぼす影響について検討する。 結論 スラブつきの立体柱はり接合部試験体を作成し、スラブがはり、及び直交ばりに及ぼす影響について実験的に検討した。その結果を以下にまとめる。 (i)スラブは、はりに協力して働き、はりの曲げ強度を高める作用をする。はり上端引張時には、スラブ鉄筋は引張鉄筋として働く。その協力幅は、はりの変形の増加に従ってゼロに近い値からほぼ全幅へと増加してゆく。(ii)直交ばりは、上端引張となっているはりについたスラブに引っ張られるために、水平面内での変形や材軸まわりの捩り変形をうける。この結果、上端圧縮となっているはりについたスラブと直交ばりとの間には、引っ張り応力が作用する部分が生じる。 (iii)(i)(ii)で述べた、上端引張となっているはりについたスラブの引張応力と、反対側の上端圧縮となっているはりについたスラブの引張応力は互いに打ち消しあう。このため、直交ばりに加わる鉛直軸まわりの曲げモーメントや、材軸まわり捩りモーメントは大きくならない。この結果、直交ばりは破壊することなく、上端引張時には全幅のスラブ筋がはりの曲げ抵抗として有効となる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0107.pdf |