種別 論文
主題 ピン・スライド支承の開発実験
副題
筆頭著者 田村富雄(三井建設技術研究所)
連名者1 米倉宏行(三井建設技術研究所)
連名者2 室伏次郎(三井建設土木技術部)
連名者3 竹内光(三井建設土木技術部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
5
先頭ページ 433
末尾ページ 436
年度 1983
要旨 まえがき
従来、コンクリート製円筒型貯槽などの側壁と底板の結合部については、固定・ヒンジ・フリーなどの構造が用いられてきた。それぞれの構造について、機能性・施工牲・経済性などの観点から検討すると、一長一短あることが知られているが、設計上の合理性を追及すると、例えば、円筒型貯槽などでは、半径方向にスライドし、円周方向には変形を拘束する構造(以下ピン・スライド支承と称する)が有利であると思われる。
このビン・スライド支承構造は図1・図2に示すとおり、摩擦係数が低く耐磨耗性に優れたたふっ素樹脂、構造部在韓のせん断力を伝達するシアーコネクター、及び伝達されたせん断力をコンクリートに伝えるアンカー金物の3部材で構成され、それぞれの挙動を確認すべく基礎的な実験を実施した。加えてこの支承構造の応用例についても提案した。
一連の開発実験の結果、ピン・スライド支承を構成する部材に関し以下の事が判った。
(1)ふっ素樹脂の摩擦係数は面圧に依存するが40〜50kg/cm2の範囲では、0.07〜0.08程度であった。
(2)シアーコネククーはアンカー金物との接触状態より角鋼棒が望ましい。角鋼棒の材質・寸法は作用するせん断カにより少容易に求まるが、溶接性能の良好な材質を選定するのが推奨される。
(3)アンカー金物は、アンカープレート・スタッド形式とアングル・スタッド形式とも使用出来るが、スタッドの許容せん断力は既存の設計基準より定められるものの、アングルの負担能力に不明瞭な点があるため、実施に際して確認実験の必要性があろう。因みに、今回使用したアンカー金物の許容せん断力Qは安全率を3とすると約10TONとなり、短期荷重に対しては5割増の値約15TONという設計データが得られた。
今後は、この室内実験の成果を踏まえ、実施例を通じてその挙動を確認していく所存である。
PDFファイル名 005-01-0109.pdf


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