種別 | 論文 |
主題 | 塩害を受けている老朽RC橋桁の疲労試験 |
副題 | |
筆頭著者 | 大城武(琉球大学工学部) |
連名者1 | 浜田純夫(関東学院大学工学部) |
連名者2 | 有住康則(琉球大学工学部) |
連名者3 | 成底弘敏(オモト建設コンサルタント) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 5 |
号 | |
先頭ページ | 485 |
末尾ページ | 488 |
年度 | 1983 |
要旨 | まえがき 沖縄県の橋梁は、地形上海岸に隣接して架橋されている場合が多く、海塩粒子を常時受けている。さらに、高温多湿の気候条件、施工技術および材料等の問題が加わり、コンクリート中の鉄筋に発錆が生じ、外観上著しい老朽化をもたらしている。これらのRC橋については、外観調査、実橋耐力試験および主桁破壊試験等がかなり行われてきたが、主桁疲労試験についての発表は少ない。 本研究は、塩害で損傷を受けているRC橋から切り出した主桁について、写真-1に示されている様に、繰返し載荷による曲げ試験を行い、疲労性状についての解明を行っている。特に注日しているのは、鉄筋ひずみ、たわみ、ひびわれ幅および鉄筋の付着の有効性の問題等である。なお、実験供試体から採取したコアーの含塩量の調査を行ない、外部からの塩分浸透状況を把握し、老朽化の原因の解明を行っている。 まとめ 本実験に用いた供試体は外観的に著しく老朽化しており、その耐荷力を解明する上で繰返し載荷による疲労試験を必要としていた。これらの実験から次の結論が得られた。 (1)繰返し回数および荷重を増加しても、たわみおよび鉄筋ひずみが急激に増加することはない。このことから、RC橋の供用時の荷重レベルでは、発錆した鉄筋の付着低下およびひびわれによる剛性低下は著しいものではない。 (2)エポキシプレパクトコンクリートで補修を行うと剛性の復元が表われ、100万回の繰返し載荷後においても 補修の効果は表われている。また、保護ライニングとしてのポリブタジエン塗料は、ひびわれ追従性が良好である。本実験は今後も縦続して行われるものであり、また、試験後に補修供試体を屋外に暴露し、保護ライニングを観察する予定でいる。 |
PDFファイル名 | 005-01-0122.pdf |