種別 論文
主題 高流動化剤の工期短縮への応用に関する実験的研究
副題
筆頭著者 鈴木計夫(大阪大学工学部)
連名者1 中川隆夫(大阪大学工学部)
連名者2 星野実(竹本油脂)
連名者3 常松豪(長谷川工務店)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 13
末尾ページ 16
年度 1984
要旨 1.まえがき
 コンクリート強度の早期発現はコンクリート工事における型枠の早期脱型を可能とし、型枠の回転や工事期間の短縮など経済性の向上をもたらすものであるが、それら工期のほとんどはコンクリートの硬化の進行状況に支配されているといっても過言ではない。従来実施されているコンクリート強度の早期発現方法は水セメント比を小さくする方法、単に早強セメントを使用する方法等があるが、本報告は高流動化剤の新しい利用方法として通常の軟練りコンクリートに対し、本文に述べる2つの方法(図.1方法(1)およぴ(2))を提案するものであるが、ここでは(1)の方法によって超早強セメントコンクリートと同様の早期強度(3日程度で所定強度)を得る場合に対して基礎的実験や現場での施工実験を行ったのでその結果等について報告するものである。
6.結論
 普通セメントを早強セメントと高流動化剤とで置き換えて超早強セメントコンクリートと同様の早期強度を得る方法を堤案し、基礎デ-タとそれに基づく現場実験を行い次の結論を得た。
1.早強セメントを用いた流動化コンクリートは普通セメントを用いた流動化コンクリートと調合やフレッシュコンクリートの性状等に大差なく、同等の取り扱いができる(表.3,図.2参照)。
2.基礎実験より得られた圧縮強度と積算温度の関係は異なる材料を用いた実施工においても強度発現状況等よく対応しており、充分適用できる(図.8参照)。
3.高流動化剤を利用して、通常のコンクリートと同一のセメント量で単位水量を減少させ、水セメント比を小さくできる範囲はおおよそ5〜6%であった(図.2参照)。
4.実験工事として目標材令4日を設定して行った実施例では、所定のコンクリート強度(210kg/cm2)が容易に得られ、従来のコンクリートと比べて経済的にも大差ない超早強性のコンクリートにより、画期的な工期短縮ひいては工事費等の低減をも可能とすることが明らかとなった。
PDFファイル名 006-01-0004.pdf


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