種別 論文
主題 ポンプ圧送時におけるフレッシュコンクリートの変形性
副題
筆頭著者 一色真人(東京大学大学院)
連名者1 山崎実(日曹マスタ-ビルダ-ズ)
連名者2 榎本松司(東京大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 29
末尾ページ 32
年度 1984
要旨 1.はじめに
 コンクリートポンプ工法の普及は、工期の短縮・省力化等に多大な効果をもたらした。しかし、材料分離によって閉塞を起こす場合のメカニズムが明らかにされていないため、圧送計画を立てる場合は圧送限界だけをチェックする方法が採られており、閉塞条件のチェックは行われていない。そのため、単位水量や単位セメント量を増して閉塞を防ぐ結果、ひびわれが増加し耐久性や外観に悪影響を及ぼす結果となっている。
 本研究は、コンクリートの管内閉塞と最も関係の深いポンプ圧送時におけるフレッシュコンクリートの変形性に着目し、簡単なコンクリートポンプを用いて、その閉塞のメカニズムと閉塞を誘発する因子を明らかにし、さらに閉塞を誘発する因子に着目して、コンクリートの変形性について述べるものである。
4.おわりに
 本研究は、コンクリートの管内閉塞と最も関係の深い、ポンプ圧送時におけるフレッシュコンクリートの変形性に関して実験的な検討を行ったものである。本研究の範囲内において、以下のことが明らかとなった。
(1)閉塞して最終的な状態に至ったコンクリート、及び閉塞した瞬間のコンクリートを分析することにより、閉塞のメカニズムを明らかにした。この結果、閉塞を誘発する因子は粗骨材のア-チングであること、またア-チングを起こす粒径はコンクリート中のモルタルの粘性によって異なることを見いだした。
(2)閉塞を誘発する因子が粗骨材のア-チソグであることより、ポンプ圧送時におけるフレッシュコンクリートの変形性を評価する方法としては、圧送時の管軸方向における粗骨材の各粒経の分布を調べる方法か有効であると判断された。この方法により、今回用いた実験条件におけるw/c=53.6%のコンクリートの変形性を評価し,最適s/aにおいて変形性か優れている範囲が存在することを見出した。
PDFファイル名 006-01-0008.pdf


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