種別 | 論文 |
主題 | 分離低減剤を用いた水中コンクリートに関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 芳賀孝成(大林組技術研究所) |
連名者1 | 十河茂幸(大林組技術研究所) |
連名者2 | 三浦律彦(大林組技術研究所) |
連名者3 | 玉田信二(大林組技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 45 |
末尾ページ | 48 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき 我が国では、河川,港湾,海洋などにおける建設工事も多く,水中にコンクリートを打設する必要が生しる場合も多い。さらに,最近では海上橋や海底備蓄施設といった新しい海洋構造物の需要が増えており、地下連続壁の用途拡大なども含めて,水中コンクリート工事は今後とも増える傾向にある。今までの工事では,プレパックド工法やトレミ-工法が一般に用いられているが,これらの工法ではモルタルやコンクリートが水中で流動する時に分離が生じて品質が捕われることも多く、セメント分の流出による水質汚染なども問題となり易い。 筆者らは,このようなコンクリートの分離性状の改善を目的として分離低減剤を開発し,それを使用したコンクリートが水中で流動してもほとんど分離せず水中コンクリート工事に最適なものと考え,各種の研究を進めてきた。本報告は、この分離低減剤を用いたコンクリートの各種初期性状や強度特性について実験的に検討を加えたもので,さらに、施工性把握の目的で行なった現場実験の結果についても若干の考察を加えた。 6.まとめ (1)コンクリートの水中での分離抵抗性を高める忙はSCAの添加が非常に効果的である。 (2)SCコンクリ-トは粘性が高いため,作業性を考えるとかなり軟練りに(Wを多く)する必要がある。 (3)SCコンクリートは凝結が少し遅れるもののブリ-ジングは生じず、強度発現性も優れている。 (4)SCコンクリートは粘性が高いため,混練り時やポンプ圧送時の負荷は大きくなるが、コンクリートの配合やSCAの添加量を適当に選定することにより,従来の機材を用いても十分に施工できる。 |
PDFファイル名 | 006-01-0012.pdf |