種別 論文
主題 スライディングフォ-ム工法におけるスリップ停止時の縁切り方法について
副題
筆頭著者 竹下治之(日本国土開発技術研究所)
連名者1 岡田隆幸(日本国土開発技術研究所)
連名者2 玉井章友(日本国土開発技術研究所)
連名者3 三浦篤(日本国土開発技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 53
末尾ページ 56
年度 1984
要旨 1.まえがき
スライディングフォ-ム工法は、サイロや煙突等の塔状構造物の施工にあたり、工期の短縮、コストの削減等に有力な施工法である。この施工法では、24時間連続してコンクリートの打設と型枠の移動が繰り返し行われるのが普通である。しかし、周辺の環境問題や生コン供給体制、あるいはトラブルの発生等により、24時間連続して滑動できない場合が生じる。
このようを場合、型枠の移動を長時間停止すると、コンクリートの凝結硬化により、再滑動時にコンクリートと型枠の間に大きなスライド抵抗が発生し、型粋が移動できなかったり、あるいはコンクリートと型枠が一緒に移動し、コンクリートにひびわれが発生することがある。
本研究は、スライディングフォ-ム工法において、型枠停止後、これをスライドする場合のスライド抵抗の検討と、このような場合のスライド抵抗を減少させる縁切り方法について、実験的に検討を行なったものである。
4.まとめ
スライディングフォ-ム工法におけるスリップ停止時のスライド抵抗力、およびこのスライド低抗力を滅少させる方法について、次の2シリ-ズの実験的検討を行った。シリ-ズIでは、スライド抵抗力と圧力強度、および積算温度の関係について、シリ-ズII3では、スライド時間間隔,スライド量およびスライド継続時間を変化させ、スライド抵抗力の減少方法について検討を行なった。その結果、下記のことが明らかになった。
(1)スライド抵抗力と圧縮強度、および積算温度の聞には、ある一義的な関係があり、それぞれ、一般的に(2),(3)および(4)で表示することができる。なお、型枠のスライド停止を継続すると、再滑動時に大きなスライド抵抗が発生するため、適当な時期に型枠をスライドさせる必要があるが、図-5および図-6は、その時期の一応の目安になると思われる。
(2)型枠の再滑動時のスライド抵抗力を減少させる縁切り方法としては、スライド量の多少にかかわらず、約30〜60分間隔で比較的長時間、断続的に型枠をスライドさせる必要がある。
(3)縁切り作業終了の時期の目安としては、コンクリート強度で1.0〜2.0kgf/cm2程度、積算温度で120〜200T°T程度で型枠を停止すればよいと考えられる。
PDFファイル名 006-01-0014.pdf


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