種別 論文
主題 高炉スラグ細骨材の鉄筋コンクリート構造物への適用性について
副題
筆頭著者 松井正(建設省近畿地方建設局・企画部)
連名者1 上原巌(建設省近畿地方建設局近畿技術事務所)
連名者2 仲村文明(新日本製鉄 堺製鉄所設備部)
連名者3 山崎友二(神戸製鋼所 スラグ・建材部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 61
末尾ページ 64
年度 1984
要旨 1 まえがき
天然資源の枯渇化が叫ばれている昨今、コンクリート用細骨材も例外ではなく良質の天然骨材の入手は困難になりつつある。特に近畿地方の臨海地区では海砂に依存しているのが現状である。そこて、近畿地方建設局では新しい材料である、高炉スラグ細骨材を実構造物に適用するため過去3年間試験施工を実施してきた。昭和54、55年度はコンクリートの品質、施工性および品質管理に重点をおいて無筋コンクリート造で調査した結果、単位水量・凍結融解試験を除き天然砂コンクリートとほぼ同等の結果を得た。昭和56年度は鉄筋コンクリート構造物への適用試験を実施すると共にRCはりおよびボックスカルバ-ト(工場製品)の破壊実験を行ない、ひび割れ特性・終局強度および力学的性質について、天然砂コンクリートと比較検討を加え、鉄筋コンクリート構造物への適用性を明らかにした。過去3年間の試験施工のうち、本論文では主に鉄筋コンクリート構造物への適用性について報告する。
5 まとめ
高炉スラグ細骨材の鉄筋コンクリート構造物への適用試験を2工事現場で実施した。その結果、コンクリートの品質・ポンプ圧送性・打込みおよび締固め等の施工性は天然砂コンクリートとほほ同等であった。また、RCはりの曲げ試験およびボックスカルバ-トによる破壊試験を行ない、ひび割れ特性・たわみ性状・鉄筋ひずみ・最大荷重および力学的挙動について比較検討した結果、天然砂コンクリ-卜とほぼ同等の結果を得た。以上の結果から判断すれば高炉スラグ細骨材を用いた鉄筋コンクリート構造物への適用は天然砂コンクリートとほぼ同等であり、現設計法(弾性理論)に基づいて設計すれば有害なひび割れの発生もなく十分使用できることが確認できた。また、強度の高い工場製品へ適用する場合も天然砂と同様の製造管理で良好な製品が得られることか確認された。
PDFファイル名 006-01-0016.pdf


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