種別 論文
主題 再生骨材の品質改善とその効果
副題
筆頭著者 小林茂敏(建設省土木研究所)
連名者1 樋下敏雄(建設省土木研究所)
連名者2 河田博之(建設省土木研究所)
連名者3 多田和弘(建設省土木研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 81
末尾ページ 84
年度 1984
要旨 1.まえがき
 廃棄物の有効利用の観点から、コンクリート廃材を再生し、コンクリート用骨材として利用しようとする研究が行われている。これらの研究によれば、コンクリートを割っただけの再生骨材は、細骨材、粗骨材とも骨材の周囲に付着するモルタル量が多いために吸水率の非常に大きな骨材となって、使用法、適用範囲等に制約が必要となる。
 一方、再生骨材のこうした性質を改善する目的で再生骨材製造プラントの開発が行われている。このプラントでは、衝撃力、圧壊力、摺合せ及び精製回数によって任意の品質の再生骨材の製造が可能であるが、今後、再生骨材のこの品質改善によってさらに広範囲な用途への再生骨材の適用が可能となろう。
 そこで、再生骨材の利用技術開発の一環として、再生骨材の品質改善の効果と経済性を検討するために次の調査を行った。
(1)再生骨材の品質がそれを用いたコンクリートの性質に及ぼす影響
(2)再生骨材の品質改善に要するコストの試算
 以下、これらの2項目についての調査結果を報告する。
4.結論
1)再生骨材に機械的な圧壊力、衝撃力、摺合せ作用を与えて表面に付着するモルタル分や微粉を除去することによって、細、粗骨材の大幅な品質改善が可能である。
2)再生骨材の品質改善効果は、コンクリートの強度特性のみならず、凍結融解耐久性にも現われる。
3)粗骨材の吸水率と安定性、細骨材の吸水率がコンクリートの各性能と関係し、精製度によっても大きく異なるので、再生骨材の品質を規定する項目としてはこれらが適当である。
4)精製度を高めることによって品質は改善されるが、製造コストか高くなるため、経済的に必ずしも有利とはいえない。
 コンクリート廃材を有効に利用していくためには、精製機械のコスト低減や低加工度の再生骨材を用いたコンクリートの使用分野の開発も必要である。
PDFファイル名 006-01-0021.pdf


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