種別 | 論文 |
主題 | ロ-ラ-コンパクテッドコンクリートへのフライアッシュの適用に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 青柳征夫(電力中央研究所耐震構造部) |
連名者1 | 笠原清(電力中央研究所耐震構造部) |
連名者2 | 栗田守朗(清水建設技術研究所) |
連名者3 | 金森洋史(清水建設土木本部技術部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 93 |
末尾ページ | 96 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき ロ-ラ-コンパクテッドコンクリート(以下RCCと呼ぶ)は、単位セメント量が120kg/m3程度と少なく、超硬練りのコンクリートを振動ロ-ラで締固めて造るコンクリートであり、重力式コンクリートダムの合理化施工を対象として建設省を中心に研究開発が進められている。我国では、3ダムにおける施工実績をもとに、その施工法はほぼ体系化されたと言える。しかし、RCCの配合特性および物性に関する基礎的なデ-タは充分でないのが現状である。また、材料面における改善およびダム以外の構造物へのRCCを適用する研究など、今後検討を要する課題も残されている。 本報告は、フライアッシュ等の産業副産物を各種の電力マスコンクリート構造物に有効に利用することを目的として、フライアッシュの混入率および微粒分の混入率がRCCの物性に及ほす影響を明らかにするとともに、石炭灰の適用性についても検討した結果をまとめたものである。 4.まとめ 本実験において用いた材料に適したRCCの配合選定を行い、その配合を基に.フライアッシュ混入率および微粒分がRCCの物性等に及ぼす影響について検討した結果をまとめると以下のとおりである。 (1)本実験で選定したRCC基本配合は、細骨材率32%、単位水量100kg/m3、結合材量120kg/m3(F/C+F=30%)であり、既往のダムにおいて実績のあるRCC用配合と同様であった。 (2)結合材量を一定にし結合材の一部をフライアッシュで置きかえた場合の圧縮強度とフライアッシュ混入率の関係が得られた。本実験の目標強度80kgf/cm2を満足するには混入率45%程度までは可能であり、また混入率60%程度でも人工岩盤等の高い強度が要求されない構造物には十分に適用が可能であると思われる。 (3)結合材量を一定にして、細骨材の一部を微粒分で置きかえた場合は、微粒分として石粉を用いると強度改善の効果が顕著に現われることが明らかになった。フライアッシュ混入率60%においては、石粉を混入することによって強度か改善され、目標値を満足する結果が得られた。 今後は、RCCの基本物性についてさらに詳細な検討を進めるとともに、振動ロ-ラによる締固め機構について究明を図ってゆきたい。 |
PDFファイル名 | 006-01-0024.pdf |