種別 | 論文 |
主題 | 石炭灰を多用した遠心力PCパイルに関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 横山英和(電源開発土木試験所) |
連名者1 | 沢田隆(電源開発土木部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 97 |
末尾ページ | 100 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき 昭和48年の石油危機および昭和53年のイラン政変以降、石油代替電源の開発が積極的に進められ、電源の多様化か図られた。その結果、石炭が見直され石炭火力発電所の新増設が継続される気運である。このような石炭も需要量が増大するにつれて、灰の処理か大きな課題となっている。因みに、我が国の長期エネルギ-需給見通しによる石炭灰の発生量は表1に示すように、昭和57年度の電気事業からの発生は260万t(実績)であるが、昭和70年度には約3倍増の684万tと推定される。それにもかかわらず現在、有効利用されている石炭灰は全発生量の約30%であり、残りは灰捨地に埋立て処分されているのが実状である。このような情勢から石炭灰の有効利用の研究を積極的に進めることは、発電コストの低減のみでなく、資源の少ない我が国においては、省資源として一石二鳥の効果が期待される。 本研究は、石炭灰の有効利用の一方法として、石炭灰を多量にセメントと置換した、遠心力成型オ-トクレ-ブ養生PCパイルの曲げ試験等を行ない、その性状について一般の遠心力PCパイルと比較し、実用化の検討を行った。 4.結論 以上の結果から、石炭灰を使用セメント量の40%置換したACの遠心力PCパイルは、ひびわれ曲げモ-メントおよび破壊曲げモ-メントのいずれも実用上満足な結果が得られた。また、石炭灰を多量に置換した場合は、経時に伴うプレストレス力の損失は低減し好ましい性状を示す。 従って、石炭灰を40%置換したACの遠心力PCパイルは実用化可能であると判断される。一方、経済性も置換率か高まることから、相当高められると考えられる。 なお、今後は現場での打ち込み試験を実施して、石炭灰を置換した遠心力PCパイルの耐打撃性能を把握する予定である。 |
PDFファイル名 | 006-01-0025.pdf |