種別 論文
主題 下水汚泥焼却灰を原料とした軽量骨材及び軽量コンクリートの研究
副題
筆頭著者 山本稔(東京都立大学工学部)
連名者1 橋本定雄(東京都下水道局)
連名者2 松崎茂樹(東京都下水道局)
連名者3 横山昌寛(三井金属建材事業部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 105
末尾ページ 108
年度 1984
要旨 1 まえがき
 下水処理場から発生する汚泥焼却灰を原料として製造された軽量骨材の構造用コンクリートへの適用に関しての実験・研究について述べる。東京都は昭和56年度より、汚泥焼却灰を利用した人工軽量骨材及びそれを使用した軽量コンクリートの用途開発を、日本トンネル技術協会へ委託してきた。特に昭和56年度に実施工した下水道トンネル二次覆工用コンクリートでは、同時に施工した普通コンクリートに比較して、東京都試作軽量骨材コンクリートの方がひびわれの発生が、すくないという知見も得た。これらの原因の解明及び二次覆工コンクリートとしての合理的な型枠脱型時期と適正配合の検討の為に、早期材令を含む強度・弾性・クリ-プ及び熱的特性について、配合及び養生条件を変化させて実験した。対象骨材は東京都試作軽量骨材を主とし、比較の為に良質な河川産普通骨材と市販人工軽量骨材(膨張頁岩)とを用いた。
4 まとめ
(1)まだ固まらないコンクリートの性質  同一のスランプを得る為の単位水量は、良質な河川産骨材及び市販軽量骨材と同等と考えてよい。ブリ-ジング量は普通コンクリートより若干多くなる。
(2)硬化コンクリートの性質  試作軽量骨材コンクリートの強度特性は、一般の軽量コンクリートとほとんど同等である。普通ポルトランドセメントを使用した軽量コンクリート(C=320kg/m3)の圧縮強度は、東京都仕様の脱型時及び設計基準強度σck=210kg/cm2(1週)を十分満足させる。引張強度及びσt/σcの値も市販人工軽量骨材コンクリートと同様の傾向を示した。弾性係数は、市販人工軽量骨材コンクリートと同様で、軽量骨材を用いた場合に普通コンクリートの49〜56%、川砂使用の場合で67〜68%の値を示した。ポアソン比は、材令1日以降で0.15〜0.22の範囲にあり、若材令では幾分低い傾向にある。若材令での軽量コンクリートとのクリ-プ係数は、普通コンクリートの0.54〜0.74倍であった。長さ変化は、軽量コンクリートの方が低く、1年目で約54〜67%の範囲の値を示した。
(3)熱的性質  試作軽量骨材コンクリートの熱的性質は、これ迄の市販人工軽量骨材コンクリートの実験結果と同様であり、コンクリート中の水分の及ぼす影響は、大である。
PDFファイル名 006-01-0027.pdf


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