種別 | 論文 |
主題 | シリカフュ-ムを用いた高強度人工軽量骨材コンクリートの基本特性 |
副題 | |
筆頭著者 | 田沢雄二郎(鹿島建設技術研究所) |
連名者1 | 信田佳延(鹿島建設技術研究所) |
連名者2 | 石井明俊(鹿島建設技術研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 121 |
末尾ページ | 124 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.はじめに シリカフュ-ムは、フェロシリコン、シリコンメタルの製造時に副産物として製造される超微粒活性シリカ質粉末(平均粒径約0.1μm程度、SiO2を主成分とする)であり、北欧・北米を中心にコンクリート材料としての特性について、研究が進められている。これらの研究桔果によると.シリカフュ-ムはポゾラン反応よって硬化するとともに、シリカ質微粉がコンクリート中の微細な空隙を埋めることにより.コンクリートの強度増加・耐久性向上・鉄筋に対する防食性向上、等に効果があるとされている。 我が国においては、シリカフュ-ムをコンクリート混和材として使用した実績は少なく、シリカフュ-ムがコンクリートの勒性に及ほす影響について基礎研究が始まった段階であると考えられる。 本報文は、シリカフュ-ムの有する強度増加・耐久性向上効果に着目し、海洋コンクリート構造物への利用を目標として、シリカフュ-ムを用いた高強度人工軽量骨材コンクリート(設計基準強度400〜500kgf/cm 4.まとめ 海洋コンクリート構造物への利用を目標として、シリカフュ-ムを用いた高強度人工軽量骨材コンクリートの基本特性を把握するため、実験計画法によるコンクリート室内実験を行った。結果の概要をとりまとめると以下のとおりである。 (1)シリカフュ-ムの種類(メ-カ-の相違)によって、各材令の強度発現は異なった傾向を示すが、その差による影響は有意とは判定されなかった。 (2)シリカフュ-ムの添加率(SF/C+SF)が10%までは、添加率が増すと圧縮強度も増加し(有意水準1%で有意)、シリカフュ-ムを用いない場合に比較すると、シリカフュ-ム5%添加で約6〜9%、10%添加で杓16〜20%程度の強度増加を示した。 (3)水結合材比、シリカフュ-ム添加率及び空気量の3因子を用いた圧縮強度(材令28日)の推定式(R2=0.83)を示した。 (4)圧縮強度が400〜600kgf/cm2における圧縮強度(σc)引張強度(σt)及び曲げ強度(σb)の3者の関係はσc/σt=12〜16、σb/σt=1.4〜1.8であった。 (5)弾性係数(Ec)と圧縮強度(σc)単位容積重量(γc)の関係はAClの関係式Ec=4310×γc1.5√σcと比較的良く一致した。 (6)市販の人工軽量骨材(含水率20%以上)を用いた場合の耐凍結融解性は非常に劣り、シリカフュ-ム添加による耐凍結融解性は向上は認められなかった。 |
PDFファイル名 | 006-01-0031.pdf |