種別 | 論文 |
主題 | 骨材などの粒子間空隙形状の表現 |
副題 | |
筆頭著者 | 大井孝和(愛知工業大学工学部) |
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キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 129 |
末尾ページ | 132 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.序 コンクリート中にある骨材の充填(あるいは分散)状態がコンクリートの諸特性に大きな影響を及ぼすことはよく知られているが、分散した骨材粒子とその間隙に位置するセメントペ-ストの領域の形態を、集約されたパラメ-タによって表現し、コンクリートの複雑な挙動の解明に役立てようとする試みはそれはと多くはない。 そのような目的のために、粉体の比表面積や平均粒径を測定する空気透過法の理論の寄与が期待できる。ここでは、空気透過法の理論の要点をなすKozeny-Carman定数についての考察と、実験による検討結果の若干を示す。 5.結び 図-4あるいは(12)式が示す実験結果と、図-1または(7)式の関係を併せて見れば、粉体の粒子間空隙をモデル化した毛細管の形状を表現するパラメ-タが、試料の空隙率εによって第一に大きな影響を受けている様子がわかる、試料の空隙率εは、試料の詰固めの程度によっても、また粉体の粒形や粒度分布の相違によっても生ずるが、空隙の変化が生じた理由によって空隙率εと定数kの関係が異なるか否かについてはまだ判断できないが定数kの慣用値が多くの場合に有効であったことは、この点についてひとつの示唆を与えるものであろう。 試料の空隙率εは、粉体の粒子間空隙をモデル化した等価並列毛管系に対し、単に比表面積だけではなく、等価毛管の半径、間隔、また本数のそれぞれおよび相互の関係に複雑かつ大きな影響を与えている。このような関係を明らかにし、モデルのパラメ-タを更に分析するためには、なお多くの実験デ-タによる綿密な検証が必要であろうと考えられる。 |
PDFファイル名 | 006-01-0033.pdf |