種別 論文
主題 コンクリートの諸物性に及ぼす炭酸化の影響に関する研究
副題
筆頭著者 尼崎省二(立命館大学理工学部)
連名者1  
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
6
0
先頭ページ 197
末尾ページ 200
年度 1984
要旨 1.まえがき
 近年、老朽化した鉄筋コンクリート構造物が多くなっており、これら構造物の耐久性評価に関心が高まっている。しかしながら、長期材令コンクリートの品質を非破壊的に評価する方法は確立されていないのが現状である。これはコンクリートの炭酸化(中性化)に伴う品質変化が明らかになっていないためであると思われる。そのため、反発硬度法により長期材令コンクリートの品質を評価する場合には、表面の炭酸化を取り除くことがBS、ASTM、RILEM等に示されている。
 コンクリートの炭酸化深さに関する研究は鉄筋コンクリート構造物の耐久性の観点から数多くの研究がなされているが、炭酸化がコンクリートの諸特性に及ぼす影響についての研究は数少ないのが現状である。一方、鉄筋の錆を考慮しなくても良いプレキャストコンクリート製品を人工的に炭酸化させて、炭酸化コンクリートの特性を利用しようとする研究が盛んになりつつある。本研究は非破壊試験の精度を良くすることを目的として、コンクリートの強度、反発硬度等に及ぼす炭酸化の影響について炭酸化促進実験により検討したものである。
4.まとめ
 デ-タの数も少なく、炭酸化促進実験ではあるが、本実験の結果を纏めると次の様になる。
1)炭酸ガス濃度20%、常温環境下でのコンクリートの炭酸化深さは炭酸化材令にほぼ比例するが、その程度は前養生条件により異なる。
2)コンクリートの炭酸化は反発硬度だけでなく重量及び圧縮強度も増大させるが、反発硬度は乾燥によっても増大する。
3)圧縮強度と反発硬度の関係は養生条件及び炭酸化の程度によってことなり、長期材齢コンクリート強度をより精度良く推定するには、補正係数について更に検討する必要がある。
PDFファイル名 006-01-0050.pdf


検索結果へ戻る】 【検索画面へ戻る