種別 | 論文 |
主題 | コンクリート中の鋼材の非破壊腐食探査方法 |
副題 | |
筆頭著者 | 田村博(日本建築総合試験所) |
連名者1 | 吉田正友(日本建築総合試験所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 205 |
末尾ページ | 208 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート中の鋼材の腐食問題はコンクリート構造物の耐久性に関する重要な一課題であり、非破壊腐食探査の分野においてもStratfull、朴、宮川の各氏をはじめとして多くの研究がこれまでなされてきている。探査方法はいずれも電気化学的な手法を用いたもので、自然電位をコンクリート表面で測定するものであるが、測定時のコンクリート表面の乾湿の度合により変化する自然電位の解釈の問題など、いまだ残された問題も多い。著者らは、コンクリート中の鋼材が腐食しているか否かを判定するだけでなく、今後の腐食の進行程度を予測するために腐食速度を測定することが非破壊腐食深査の重要な課題であると考え、3つの電気化学的特性値(自然電位、分極抵抗、液抵抗)をコンクリート表面で測定する非破壊腐食探査方法を提案し、これまで予備的な実験を行なってその効果を確かめてきた。本報告では、この非破壊腐食探査方法に用いる装置の概要を紹介するとともに、本装置によって得られる3つの電気化学的特性値と腐食速度との関係を、コンクリート中の鋼材の腐食に対して等価な電気回路モデルを設定して検討した結果について述べる。 4.まとめ 本報において、著者らはコンクリート中の鋼材の腐食状況を非破壊的に探査する新しい方法を提案し次のようなことを明らかにした。 (1)コンクリート表面にあてた2極ブロ-プと分極抵抗計により、プロ-ブ直下部の鋼材に関する3つの電気化的特性値が得られる。 (2)コンクリート中鋼材の腐食反応に対して単位等価電気回路が設定でき、3つの電気化学的特性値の測定結果から鋼材の腐食状況を推定する場合には、E-1-Rp図が有効である。今後さらに検討を行ない、腐食状況を判定するための電気化学的特性値を提案していきたい。 |
PDFファイル名 | 006-01-0052.pdf |