種別 論文
主題 高強度軽量コンクリートの対凍結融解性に関する研究
副題
筆頭著者 橘大介(清水建設技術研究所)
連名者1 大野義郎(日本鋼管重工事業部)
連名者2 黒木一実(五洋建設土木技術開発部)
連名者3 岡田武二(清水建設技術研究所)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 237
末尾ページ 240
年度 1984
要旨 1.まえがき
 最近、極寒地においても軽量コンクリートを使用することが必要とされており、耐凍結融解性の大きい軽量コンクリートをどのような材料配合で実現していくかを明らかにする必要がある。
 一般に軽量コンクリートは骨村をプレウェッチングすることやコンクリート打設時に水を吸水することにより骨材中の空隙部が飽水状態となり凍結融解に対する抵抗性を著しく失う傾向が認められている。さらに、軽量コンクリートが乾燥された状態となれば抵抗性も良好となり、コンクリートが凍結融解作用を受ける時の養生条件によって評価が異なることも明らかとなってきている。しかし構造物が実際におかれる環境下での耐凍結融解性
を判定する方法は未だ確立されておらず、現在のところASTM-C666のA法「急速水中凍結融解試験方法」かB法「急速気中凍結水中融解試験方法」のいずれかによっている。
 本研究は水セメント比を大幅に低減した高強度軽量コンクリートを対象に、最も厳しい試験条件であると考えられるASTM-C666A法で試験を行っても優れた耐久性を有する軽量コンクリートを得る目的で、材料の組み合わせおよび配合を実験的に検討したものである。
4.まとめ
 本研究で得られた結果は以下に示すとおりである。
1)高強度軽量コンクリートの耐凍結融解性に影響を与える支配的要因は軽量骨材の含水率である。含水率5%程度以下の軽量粗骨材を用い、水セメント比32%以下、空気量3%以上の軽量コンクリートであればASTM-C666A法による急速水中凍結融解試験によっても、優れた耐久性を示すと言える。
2)軽量粗骨材や混和材の種類の相違による耐凍結融解性への影響は、今回使用した材料では殆どみられなかった。
3)スランプ20cm以上の流動化コンクリートとすることによる耐凍結融解性への悪影響は、認められなかった。
4)高強度軽量コンクリートの製造において、混和材にフライアッシュよりもシリカフュ-ムを使用する方が、より高強度なコンクリートを得ることが可能であるとともに施工性も良好になると思われる。
PDFファイル名 006-01-0060.pdf


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