種別 論文
主題 既存硬化コンクリートの簡易配合推定法について
副題
筆頭著者 佐治泰次(九州大学工学部)
連名者1 松藤泰典(九州大学工学部)
連名者2 河上嘉人(九州大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 301
末尾ページ 304
年度 1984
要旨 1.まえがき
 硬化コンクリートの配合推定については、幾つかの方法が考案されているが、代表的な方法として、セメント協会F-18「硬化コンクリートの配合推定に関する共同試験」に示された方法が挙げられる。この方法は、コンクリート試料を微粉砕し、これを化学分析することから配合を推定するもので、試料を粉砕するので、コンクリート工学的な面から知りたい細粗骨材に対するデ-タ-、例えば、最大粒径、粒度分布、細骨材率などが得られない。また、これらの分析結果が必ずしも現実的な配合推定値を示さないことは、しばしば経験するところである。
 本研究ては、ある確度まで骨材に関するデ-タか得られ、近似的に大過ない配合を推定する簡便な方法として、試料を高温加熱によってほぐし、ほぐした試料を稀塩酸て処理して、試料の配合推定を行なう方法を試みた。以下、高温加熱時に示す骨材やモルタルの対熱的諸性状を含め、簡易配合推定方法について述べる。
5.まとめ
 この報告は、配合を知ろうとするコンクリートを700℃、あるいは900℃などの高温まで加熱して分解し、硬化セメントペ-スト部分、細粗骨材部分をそれぞれ分離することから、そのコンクリートの配合を知ろうとする簡易コンクリート配合推定法について考察したものである。
 まず始めに、各種細粗骨材および硬化セメントモルタルの高温加熱による物性変化を調べ、コンクリートを高温加熱した場合の物性変化を知る上での基礎的資料とした。
 次いで、コンクリートを高温加熱によってもみほぐし、ほぐした試料を0.3N塩酸て処理丁る方法で、コンクリートの配合推定を試みた。その結果、700℃に加熱し分解した分析法でかなり良好な結果が得られた。900℃加熱の場合は、細骨材量、水セメント比等を多目に推定する結果となり、今後更に検討したい。
 本研究には、本学技官津賀山健次氏の協力を得た。記して謝意を表わす。
PDFファイル名 006-01-0076.pdf


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