種別 | 論文 |
主題 | 鋼繊維膨張コンクリートのタフネスに及ぽす繊維形状の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 戸川一夫(和歌山工業高等専門学校) |
連名者1 | 中本純次(和歌山工業高等専門学校) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 313 |
末尾ページ | 316 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき 鋼繊維と膨張材の複合効果を期待したいわゆる鋼繊維膨張コンクリートに関する研究はその緒についたばかりではあるが、その有用性を認める研究報告は国内及び国外において数編見受けられる。その内、材料レベルでの成果を要約すると、鋼繊と膨張材の両方をコンクリートに併用すると乾燥収縮は普通コンクリートよりもかなり小さくなること、鋼繊維コンクリートの初期ひびわれ強度、曲げ強度、及び曲げタフネスは膨張材を入れることでさらに向上すること、等が明らかにされている。また、小柳らは、膨張コンクリートの曲げタフネスの増大は混入する鋼繊維の種類によって相違することを明らかにしており、鋼繊維の破断割合が小さいと曲げタフネスは増大し、そのためには使用する鋼繊維の引張強度は高いもの、断面は大きく、アスペクト比は小さいものが望ましいと述べている。 本研究は鋼繊維コンクリートの曲げタフネス及び圧縮タフネス等に及ぼす鋼繊維種類さらに膨張材量の影響を知るべく、形状寸法及び引張強度の異なる7種類の鋼繊維と2段階の膨張材量について実験的に検討し、一応の結果が得られたのでここに報告する。 本実験結果を要約するとつぎのおりである。 (1)鋼繊維膨張コンクリートの曲げタフネス、曲げ強度及び曲げひびわれ強度は鋼繊維と膨張材の複合効果により普通コンクリートのそれらと比較して大幅に増大する。それらの増大に最適な鋼繊維と膨張材量の組合せは、繊維は引張強さが大きく、付着力が大きく、長いものを使用し、膨張材を30kg/m3程度混入する場合である。 (2)鋼繊維膨張コンクリートの圧縮タフネス及び圧縮強度は普通コンクリートより増大し、その増大に効果的な鋼繊維と膨張村量の組合せは繊維は短くて付着力が小さいものを使用し、膨張材を30kg/m3 程度混入する場合である。 |
PDFファイル名 | 006-01-0079.pdf |