種別 論文
主題 各種織維補強コンクリートの比較試験
副題
筆頭著者 三瀬貞(大阪市立大学工学部)
連名者1 真嶋光保(大阪市立大学工学部)
連名者2 宮武英治(大阪市立大学工学部)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 321
末尾ページ 324
年度 1984
要旨 1.まえがき
 コンクリートは、土木材料の1つとして広く利用されているが、脆性的であり、引張に弱く、また、ひびわれを生じやすいという欠点を有している。このような欠点を補う方法の1つとして、従来の材料を組み合わせ、お互いの長所を生かすという複合材料としての考え方がある。この考えに基づき、セメントコンクリートでは、鋼やガラスなどの短繊維を混入し補強する繊維補強コンクリートを考えることができる。繊維補強コンクリートは従来のコンクリートに比べ、引張強度、曲げ強度、および破壊に至る靭性などにおいて優れた特性を有している。補強用として用いられる繊維には、鋼、ガラス、炭素、高分子などがあるが、本研究ではこれら4種類の繊維を用い、繊維の種類および混入率を変化させその他の配合や養生などをすペて同じ条件にすることにより、繊維の種類のちがいによるそれぞれの繊維補強コンクリートの力学的特性を明らかにし、その差を明確にすることを目的とする。なお、高分子としてはビニロンを用いる。
6.結論
(1)曲げ試験で得られた4種の繊維補強コンクリートの繊維混入率の増加による補強効果の大きさは、鋼、ガラス、ビニロン、炭素の順であり、これは繊維自体の弾性係数の順でもある。
(2)ビニロン繊維あるいはガラス繊維を1%混入した場合、スランプがほぼ0となり、ワ-カビリチ-が非常に悪いのに比べ、鋼繊維を1%混入してもワ-カビリチ-がよく、1%以上の混入も可能である。
(3)ビニロン繊維補強コンクリートは、繊維混入率の増加による曲げ強度の増加は小さいが、曲げ靭性係数は著しく増大する。
PDFファイル名 006-01-0081.pdf


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