種別 | 論文 |
主題 | 膨張コンクリートの力学的特性に及ぼす拘束方法の影響に関する基礎研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 辻幸和(群馬大学工学部) |
連名者1 | 丸山久一(長岡技術科学大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 341 |
末尾ページ | 344 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.序論 膨張コンクリートは、その膨張作用を鋼材等で拘束すれば、ケミカルプレストレスの導入により部材等の力学的特性を改善することができる。しかしながら、その拘束方法が適切でないと、コンクリート自体の品質の低下により、部材等の力学的特性の改善を図ることができないばかりか、むしろ劣化させることがある。このように拘束方法は、導入されるケミカルプレストレスコンクリートの品質にも大きな影響を及ぼすにもかかわらず、試験方法が困難なこともあって、一軸拘束状態のものを除けば、これまでほとんど検討されていない。 本研究は、まず多量の膨張材を用いた膨張コンクリートがPC鋼棒により一軸方向に拘束された場合の圧縮強度および変形性状、特にこれまでほとんど報告されていない力学的特性に異方性のあることについて述べるとともに、先に提案した輪切り鋼管とPC鋼棒による拘束方法により、膨張コンクリートを、一軸方向、二軸方向および三軸方向にそれぞれ拘束した場合の拘束方法が、圧縮強度およびヤング係数に及ぼす影響を検討し、ケミカルプレス効果ならびに膨張率との関係について論じたものである。 7.結論 膨張材を多量に用いた膨張コンクリートは、一軸方向に拘束しただけでは力学的特性が低下するとともに、異方性を示す場合のあることをまず示した。そして、膨張コンクリートの力学的特性は、その拘束方法により著しく変化し、三軸拘束を行えば、ケミカルプレス効果により、普通コンクリートに比べ圧縮強度およびヤング係数を、それぞれ30〜50%および10〜20%増加させることも可能であることを示した。 本研究は、東京大学教授岡村甫先生の御指導のもとに行われたものである。また、文部省科学研究費補助金一般研究(C)(課題番号56550330)を受けた。ここに謹んで厚くお礼申し上げます。 |
PDFファイル名 | 006-01-0086.pdf |