種別 | 論文 |
主題 | 鋼繊維補強レジンコンクリートスラブの強度と靭性 |
副題 | |
筆頭著者 | 大島光晴(岐阜大学大学院) |
連名者1 | 六郷恵哲(岐阜大学大学部) |
連名者2 | 林富士男(名阪工材) |
連名者3 | 小柳洽(岐阜大学工学部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 349 |
末尾ページ | 352 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき 従来から、新しい構造材料の開発が新しい構造形式やその改良を可能としてきた。セメント系結合材のかわりにポリマ-を用いるレジンコンクリートもその一例であり、通常のセメントコンクリートに比べ高い曲げ強度(200〜300kgf/cm2)をもち、耐久性に優れる。しかしその反面、破壊時の靭性すなわちエネルギ-吸収能はセメントコンクリートと大差なく、脆性的に破壊する。 著者らは、レジンコンクリートにアスペクト比の小さい鋼繊維を多量に混入することによって、施工性をそこなうことなく高い曲げ強度(u♭>350kgf/cm2)と曲げ靭性を有する鋼繊維補強レジンコンクリートを開発した。 本研究では上記の研究成果にもとづき、実際の構造部材への応用として、破壊域が大きくなる点で鋼繊維混入の効果が著しいと考えられる面部材を対象とし、鋼繊維補強レジンコンクリートスラブを作成して載荷試験を行うことによって、強度、靭性ならぴに破壊性状について検討した。 4.結論 鋼繊維補強レジンコンクリートならぴに各種レジンコンクリートスラブの曲げ強度と曲げ靭性について検討した本研究においては、次に示す結果が得られた。 1)レジンコンクリートに通常よりもアスペクト比の小さい(40)フラット状の鋼繊維を2%以上混入することによって施工性をそこなうことなく高い曲げ強度と曲げ靭性をもつ鋼繊維補強レジンコンクリートが得られた。 2)鋼繊維混入率2%の綱繊維補強レジンコンクリートスラブは、神抜きせん断破壊を生じることなく曲げ破壊し、十分な耐力と靭性を有した。 3)鋼繊維2%混入に相当する鋼材量のの異形鉄筋(D6、σsy=42.2kgf/mm2)を直交方向に配筋した鉄筋補強レジンコンクリートスラブは大きな耐力を持つが、伸び能力が小さく、急激に押抜きせん断破壊した。 鋼繊維補強レジンンコンクリートスラブのひびわれ荷重ならぴに終局曲げ耐力は、強度試験用供試体の値からある程度推定できた。 |
PDFファイル名 | 006-01-0088.pdf |