種別 | 論文 |
主題 | 引抜き止付型メカニカルアンカ-を用いた耐震補強に関する実験研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 田中礼治(東北工業大学) |
連名者1 | 大芳賀義喜(東北工業大学) |
連名者2 | 大森正秀(日本ヒルティ技術サ-ビス部) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 421 |
末尾ページ | 424 |
年度 | 1984 |
要旨 | §1 目的 耐震補強に用いられる彫込みアンカ-の性能は補強骨組の耐震性状に大きく影響するものと思われる。本実験は、引抜き止付型メカニカルアンカ-を耐震補強用アンカ-として用いた場合の性能を確認する意味で、それらアンカ-を用いた増設壁補強および袖荷壁補強の試験体についてその強度、変形性能を実験的に究明し、それらの補強骨組の耐震性能について検討することを目的としている。本実験では比較用として、一体打ちおよび樹脂充填アンカ-を用いた場合についても実験を行い比較検討を行なっている。 §6 結論 引抜き止付型メカニカルアンカ-を用いた増設壁補強・長柱および短柱の袖壁補強試験体の実験結果より次のことが認められた。 i)初期剛性は一体打ちおよび樹脂充填アンカ-を用いたものよりも多少小さい。 ii)最大荷重に関する一体打ちとの比率は0.95〜0.98の範囲に分布しており、一体打ちあるいは樹脂充填アンカ-を用いたものより多少低めである。 iii)既往の終局強度式((1)、(2)式)の計算値と実験値を比較すると実/計の比率は1.17〜1.70の範囲に分布し、実験値は既往の終局強度式による計算値よりも大きい。 iv)最大荷重時部材角は一体打ちのそれとよく近以している。 v)等価粘性減衰定数は一体打ちのそれよりも大きい。 以上のことより、引抜き止付型メカニカルアンカ-を用いて補強した試験体の耐震性能は一体打ちのそれに比べて多少低下するようであるが、引抜き止付型メカニカルアンカ-は耐震捕強用アンカ-として充分利用できる程度の性能をもっていることが認められた。 |
PDFファイル名 | 006-01-0106.pdf |