種別 論文
主題 周期的な温度変化を受けるコンクリート内の温度応力
副題
筆頭著者 椿龍哉(横浜国立大学工学部)
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キーワード
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先頭ページ 441
末尾ページ 444
年度 1984
要旨 1.序論
 コンクリート表面の温度が日照等の原因で周期的に変動するとき、コンクリート内部に温度応力が発生するが、応力の大ききは表面温度変化のばらつきに応じた変化を示す。このような温度応力のばらつきは、構造物の周囲の条件により大きな値になることがあり、そのコンクリート構造物への影響は構造物の耐久性を考えるとき、無視できないものとなる場合がある。この応力のばらつきを推定する方法としては、コンクリートの粘弾性の影響も考慮して、弾性厳密解を用いた解析法や、有限要素を用いた数値解法がすでに提案されている。また、コンクリートの材令の影響を厳密に考慮した研究も行われている。本研究は、これらの研究を再検討し、周期的温度変化を受ける任意形状のコンクリート構造物内の温度応力のばらつきを、より効率的に求めるため、境界要素を用いて解析的に推定する手法を検討したものである。対象とする構造物は2次元平面ひずみ状態として扱えるものとし、また、構造物の温度変化は定常状態であると仮定する。
4.結論
 外表面が不規則な周期的温度変化を受ける2次元コンクリート構造物内の応力のばらつき、すなわち、標準偏差を求めるための解析方法として、境界要素を用いた手法を示した。解析例からは、周期の長短による外部温度変化の影響の範囲について、従来の弾性厳密解や有限要素法を用いた手法で得られた傾向と同様な結果が得られた。境界要素法の特色としての入力デ-数、総自由度数が少ないという点がこの場合もあてはまることがわかる。コンクリート構造物を3次元として扱う必要がある場合には、境界要素を用いた手法がさらに有利になるものと思われる。
PDFファイル名 006-01-0111.pdf


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