種別 | 論文 |
主題 | スリットを有する腰壁付き柱の水平加力実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 川島俊一(建設省建築研究所第三研究部) |
連名者1 | 平石久広(建設省建築研究所第三研究部) |
連名者2 | 羽木宏(住宅部品開発センタ-性能試験場) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 449 |
末尾ページ | 452 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.はじめに 1968年十勝沖地震、1978年宮城県沖地震および1983年日本海中部地震による被害(特に学校建築、病院建築の被害)に見られるように鉄筋コンクリート造構造物でよく用いられる腰壁は、はり・柱の曲げ耐力を高める一方、柱のせん断破壊を招き、ひいては構造物のぜい性的な破壊をもたらす場合がある。このため腰壁を柱から積極的に切りはなし、柱の靭性に期待する設計法が最近行われるようになってきた。 本報告は柱と腰壁との境界面にスリット材を設けた腰璧付柱試験体に静的正負交番水平加力を行うことにより得られたひびわれ状況、破壊状況、鉄筋の降伏状況および変形性能から、その耐震性能についての検討を行ったものである。 5.まとめ 前節までに述べた結果をまとめると以下のようになる。 (1)試験体A、Eがほぼ同様の結果を呈したことから、腰壁の全幅にわたってスリットを設けたものは腰壁の影響を完全に無視し得ると言える。 (2)断面欠損タイプのスリットに関しては、日本建築センタ-による構造計算指針・同解説の中に「腰壁等の厚さが柱の幅の約1/6以下、かつ、10cm以下程度の場合にはその存在による影響を無視してよい」という一文があるが、今回の実験結果を考えれば必ずしも充分な数値とは言えず、柱の耐力とスリット部の耐力を十分考慮した上でスリット部の設計を行う必要があろう。 |
PDFファイル名 | 006-01-0113.pdf |