種別 | 論文 |
主題 | T形梁のせん断耐力に及ぼすせん断スパン比の影響 |
副題 | |
筆頭著者 | 狩野芳一(明治大学工学部) |
連名者1 | 岩崎真志保(明治大学大学院) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 485 |
末尾ページ | 488 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき この研究は、壁式構造の壁柱・壁梁のように、直交部材と一体となってT形断面を構成する部材のせん断耐力に及ぼすフランジの効果を検討したものである。 従来、柱形と一体になった耐震壁については、柱形の大きさおよび補強量が耐震壁のせん断耐力に著しく影響することが指摘されている。T形梁については、PLacas-Regan、広沢、大久保、松崎らによってフランジがせん断耐力を増加させることが認められ、せん断耐力に対するフランジの有効幅や耐力の算定方法が提案されている。しかし、フランジの有効幅については極く限定された範囲とするものや曲げに対する有効幅に等しいと仮定するものなどまちまちであり、フランジの位置による効果の相異等については明らかにされていない。 前報では、フランジがせん断に対して補強されていない場合、せん断耐力に対するフランジの有効厚は0.15d〜0.2d程度、有効幅は片側について有効厚の1.5倍程度であることを示した。また、フランジの効果はフランジが圧縮側にあるときと引張側にあるときとで異なることを明らかにしたが、せん断スパン比が変化する場合についてなお疑問が残ることを述べた。本報は、前報の結果を参考にしてフランジ幅30cm,、厚さ6cmと一定にし、フランジが圧縮側にある場合と引張側にある場合とに分けて、それぞれせん断スパン比を変えてその影響を検討したものである。 5.むすび 以上の結果を総合して以下の結論を得た。(1)T形梁のせん断耐力につき、前報の結論が裏付けられた。(2)せん断スパン比が耐力に及ぼす影響は、フランジ圧縮の場合は逆T形梁、長方形梁より少ない。(3)逆対称加力梁のせん断耐力はフランジ引張側で支配されると思われる。従って、フランジ効果はあまり大きくならない。 |
PDFファイル名 | 006-01-0122.pdf |