種別 | 論文 |
主題 | 異形鉄骨を用いた鉄骨コンクリート部材の性状に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 三浦尚(東北大学工学部) |
連名者1 | 佐野正(東北大学大学院) |
連名者2 | 佐藤政勝(川崎製鉄研究開発センター) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 601 |
末尾ページ | 604 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.はじめに 鉄筋コンクリート(以下、SCと略称する。)構造とは、鉄骨とコンクリートを組合わせた合成構造であるが、鉄骨とコンクリートとの付着性が劣るためにひびわれ分散性が悪く、曲げあるいは引張力を受けるような部材には用いられず、通常は、鉄骨と鉄筋コンクリート(以下、RCと略称する。)とを組合せた鉄骨鉄筋コンクリート(以下、SRCと略称する。)構造とすることで、ひびわれ分散性を良くしている。しかし、SC構造のひびわれ分散性は、鉄骨表面を異形にするなどの方法により鉄骨自体の付着性を高めれば改善できるものと思われる。 そこで、本研究は、付着性改善の手段として、鉄骨表面に異形鉄骨にみられるような表面突起を設けた鉄骨(以下、異形鉄骨と呼ぶ。)を用いて、引抜き試験、両引き試験および染の曲げ試験を行ない、主にひびわれ分散性を調べ、それらの結果を突起のない通常の鉄骨(以下、引抜きおよび両引き供試体の鉄骨は平鋼と呼び、梁供試体用の鉄骨は普通鉄骨と呼ぶ。)および、異形鉄骨の場合と比較、検討したものである。 5.結論 以上の実験結果より、次のような結論が得られた。 (1).引抜き試験の結果より、鉄骨表面を異形にすることで付着性は鉄筋D25に近いレベルにまで高まる。 (2).両引き試験の結果より、異形鉄骨の最大ひびわれ間隔、最大ひびわれ幅は平鋼の場合の約1/3となる。 (3).梁のひびわれ分散性試験より、異形SC梁の最大ひびわれ間隔および最大ひびわれ幅は、普通SC梁の値の6割程度になるものと思われる。 (4).今回の実験では、異形SC梁の耐力は、普通SC梁の耐力よりも5%程度大きかった。 |
PDFファイル名 | 006-01-0151.pdf |