種別 論文
主題 鉄筋コンクリート造スラブの長期的な振動特性
副題
筆頭著者 山本俊彦(東急建設技術研究所)
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キーワード
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先頭ページ 645
末尾ページ 648
年度 1984
要旨 1 はじめに
 鉄筋コンクリート造スラブの長期的な振動特性は、コンクリートの材料定数の変化や、ひび割れの発生によって材令と共に変化する。振動障害を生じた実在鉄筋コンクリート造スラブの振動特性や、短期的な振動特性の変化については、いくつかの報告があるが、長期的な振動特性の変化について継続的に測定された例はほとんどないようである。
 このため、本報告は、鉄筋コンクリート造スラブの長期的な振動特性を把握するため、一方向および二方向スラブ試験体を用いて、材令1日から約2年間にわたり、種々の材令で、振動特性を調べた実験について述べるものである。なお、最終材令において最大耐力
までの載荷を行ない、この時の振動特性についても併せて述べる。
4 まとめ
(1)動的な剛性は、初期材令からかなり高い値を示し、本実験ではスラブの固有振動数は、材令1日で4週の値の約80%を示した。
(2)初期に荷重を受けたスラブにおいても、コンクリートが硬化するに従い振動数は増し、載荷材令の影響はほとんどなかった。
(3)減衰定数は、本実験(S1〜S7)では、およそ0.1で、材令による影響はあまり表われなかった。また、本試験スラブでの減衰は主に外部逸散によるものと考えられる。
(4)すべてのスラブ試験体で、長期的に振動数が減少する傾向を示し、長期的にたわみが安定すると考えられる材令1年半以降で、当初の値の0.8〜0.9程度となった。補強スラブについても同様に振動数が減少する傾向が見られた。
(5)スラブの振動数は、長期たわみ量とある程度の相関が見られ、長期たわみの指標と考えられる。
(6)最大耐力実験において、動的な剛性は、たわみによる静的な剛性に比べて、低下の割合が小さく、最大荷重時においては、動的な剛性は、静的な剛性に比べて2倍程度を示した。
PDFファイル名 006-01-0162.pdf


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