種別 | 論文 |
主題 | 輪荷重の反復の下でのRC床版の挙動 |
副題 | |
筆頭著者 | 園田恵一郎(大阪市立大学工学部) |
連名者1 | 今井宏典(阪神高速道路公団) |
連名者2 | 堀川都志雄(大阪市立大学工学部) |
連名者3 | 船越博行(オリエンタルコンサルタンツKK) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 649 |
末尾ページ | 652 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.まえがき 道路橋RC床版を対象として取上げ、輪荷重の104回を限度とする繰返しの下でのRC床版の挙動(ひびわれ、剛性低下、強度低下、破壊機構、疲労寿命など)を調査し、作用荷重の大きさ、繰返数とRC床版の損傷度(劣化度)の関係を明らかにする。 5.まとめ (1)静的載荷および走行荷重実験のいずれも破壊形式は押抜きせん断形であった。 (2)荷重の走行が床版の耐力に与える影響は大きく、1回の走行時の耐力の中央点載荷による静的耐力に対する比は、圧縮筋のない供試体(IS、OS)では約53〜67%、圧縮筋のある供試体(IR、OR)では51〜82%であった。 (3)104回走行時の疲労耐力の静的耐力に対する比は、供試体(IS、OS)で約33〜45%、供試体(IR、OR)で約16〜34%であった。これより、圧縮筋を有する供試体の方が、圧縮筋のない供試体より疲労の影響を受け易いという結果を得たが、この原因には、コンクリートの乾燥収縮応力の影響(実験前に既にひびわれが見られた供試体がいくつかあり、これらの供試体の疲労寿命は非常に短かかったが、これらのデータは本論文からは除外されている)または圧縮鉄筋の存在によるせん断に対するコンクリートの有効断面の減少などが考えられる。 (4)走行荷重実験では残留たわみ値が約2.5mm(供試体ISSでは3.0mm弱)すなわち、床版厚の3.5〜3.7%に到達した直後に押抜きせん断破壊が起こった。したがって、同じ厚みの床版ではほぼ同じ残留たわみ値のときに破壊するといえる。 (5)RC床版の損傷度(劣化度)は、残留たわみの変化によって評価できる。 残留たわみ値から損傷度を評価すれば、設計荷重の約2倍の荷重の1回の走行が床版に与える損傷度は設計荷重の104〜107回の走行時の損傷度に相当する。 |
PDFファイル名 | 006-01-0163.pdf |