種別 論文
主題 鉄筋コンクリート構造物の弾塑性応答解析に用いる地震動の強さの評価に関する検討
副題
筆頭著者 西川孝夫(東京都立大学工学部)
連名者1 関崇夫(東京都立大学工学部)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 681
末尾ページ 684
年度 1984
要旨 1.まえがき
 構造物の弾塑性域にわたる応答解析を行なう場合、その応答を大きく支配する要因は、地震動の強さ(破壊力)と構造物の力学的性状(復元力特性)との関係であることは良く知られている。特に変形の増大あるいはくり返しに伴ない剛性低下を生じる。ような力学的性状を有する鉄筋コンクリート造構造物の場合には、その応答は地震動の周期特性の影響を強くうけるため、地震動の強さは、その地震動の周期特性を考慮した何等かの指標と値とで与えられることが望ましい。しかし現在のところ、一般の鉄筋コンクリート造建物の応答解析用地震動の強ざは、最大加速度とその値の大きさで評価されることが多いが、この指標は地震動の周期特性を反映したものとは言えない。そこで本論文では、鉄筋コンクリート造構造物の応答解析用地震動の強さの指標として、どの様なものを用いるのか最善であるかを検討するために、周期特性の全く異なる2種類の地震波群を用いて、その強さを表わす指標を4種類選んでそれぞれで地震波を規準化し、それらの地震波に対して1質点系弾塑性応答解析を行ない、強さの指標の選択が応答に及ぼす影響、又復元力特性の違いとそれら指標との関係が応答に及ぼす影響について考察してみたものである。
5.むすび
 鉄筋コンクリート造構造物の復元力特性をとり上げて、特性の異なる地震動に対する弾塑性応答解析を行ない、地震動の破壊力を定量的に示す指標について考察を行なった。0.3〜0.4秒以上の構造物に対しては最大速度あるいはスペクトル強度がその指標として適しているが、0.2秒前後の建物の応答解析のためには、本解析では加速度波形の自乗和平方根強度の方が適していることを述べた。しかし、これらの点に関しては更に新しい指標を模索する等、詳細な検討が必要である。
PDFファイル名 006-01-0171.pdf


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