種別 | 論文 |
主題 | 震害を受けた鉄筋コンクリート造耐震壁の補修ならびに補強効果に関する実験的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 本岡順二郎(日本大学理工学部) |
連名者1 | 小野新(日本大学理工学部) |
連名者2 | 安達洋(日本大学理工学部) |
連名者3 | 大森健太郎(日本大学大学院) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 6 |
号 | 0 |
先頭ページ | 729 |
末尾ページ | 732 |
年度 | 1984 |
要旨 | 1.はじめに 構造物の地震に対する対応策は1)新たに建設される構造物の設計方法の確立、2)既存構造物の耐震性の判定法と補強方法の確立、3)震害を受けた構造物の被害度の判定法と復旧工法の確立、の三つに要約できよう。これらの項目の内1)、2)は建設省の総プロをはじめとする多くの関連研究がなされており、これらの研究成果と過去の地震の経験より得られた教訓に基づいた規準が明文化されている。これに対して、3)の被害度の判定法と復旧工法の確立については、関連研究の事例が少ないこともあって、現時点では不明な点が少なくない。大地震に際して、総べての構造物を無被害に収めることは、ほとんど不可能であること、さらに東海地震の発生が危具される昨今の状況を考えた場合、構造物の被害度の判定法と復旧工法を確立させることは研究上の急務であると言えよう。 本研究は震害を受けた鉄筋コンクリート造耐震壁の補修および補強効果に対して検討を加えることを目的とした一方向加力実験の報告である。試験体は処女加力実験で曲げ破壊からせん断破壊までの多様な破壊形式を示した単独壁に対して、エポキシ樹脂による補修、およびこれに加えて壁板を増し打ち補強したものである。 7.まとめ 以上の実験結果に対する考察および検討を要約すると、1)周辺架構せん断破壊箇所の補修には十分な配慮が必要である。2)壁板のスリップ破壊のみが変形能力支配要因で周辺架構が比較的健全な耐震壁に対しては簡便な局部補修のみでもある程度の効果が期待できる。3)前述2で提案した補強方法の有効性が検証できた。 |
PDFファイル名 | 006-01-0183.pdf |