種別 | 論文 |
主題 | マスコンクリートの温度応力に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 佐藤孝一(熊谷組技術研究所) |
連名者1 | 松浦光男(熊谷組技術研究所) |
連名者2 | 佐谷靖郎(熊谷組技術研究所) |
連名者3 | 林徹(熊谷組原子力開発室) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 21 |
末尾ページ | 24 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき マッシブなコンクリート部材に発生する温度応力に関しては現在まで多くの研究がなされているが、その発生メカニズムについてはいまだ充分には解明されていない。これらの解明を進めるためには、若材令時を含めたコンクリートの物性値や、クリープ、拘束等の経済的な変化量を正確に把握することが重要であり、そのためには豊富な実測データーの蓄積が不可欠となってくる。本研究は上記観点に立ち、実構造物を対象としたマスコンクリートの温度応力計測結果について検討を行なったものである。 4.まとめ 本研究で得られた結果を要約すると以下の通りである。 (1)有効弾性係数は材令7日目ごろから一定となり、その値は1.0〜1.5×105kg/cm2の範囲内であった。これを弾性係数低減率(Ee/Ec)で見ると、材令7日で38〜58%、材令20日で35〜52%となる。 (2)クリープ係数は1.0程度までは直線的に伸び、その後漸増し材令15日目頃で1.5程度となる。 (3)クリ−プひずみの進展を観察することにより、ひびわれ発生の危険性及びひびわれ発生位値を予測することが可能である。また今回の計測ではひびわれ発生時の有効ひずみは約200μであり、部材の引張強度と発生応力の比(発生応力/引張強度)は1/1.2であった。 (4)ひびわれ発生後、ひびわれ発生位値中段では拘束度で0.12、有効ひずみで35μ程度値が低下しており、ひびわれ発生による応力緩和がみられる。またクリ−プひずみの値は部材長手方向中心が最大となり、端部にいく程その値は小さくなる。 |
PDFファイル名 | 007-01-0006.pdf |