種別 | 論文 |
主題 | 実際の鉄筋コンクリート造建築物における鉄筋のかぶり厚さの実態 |
副題 | |
筆頭著者 | 桝田佳寛(建設省建築研究所) |
連名者1 | 友沢史紀(建設省建築研究所) |
連名者2 | 矢島義麿(東京ソイルリサーチ) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 45 |
末尾ページ | 48 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.はじめに 鉄筋コンクリート造建築物の早期劣化の原因として取り上げられる要因には、海砂による鉄筋の腐食、飛来塩分の浸透による鉄筋の腐食、反応性骨材によるコンクリートのひびわれや組織破壊などと並んでかぶり不足による鉄筋の腐食があげられる。このうち、特に建築物においては、かぶり不足による鉄筋の腐食が原因で、かぶりコンクリートが剥落し、鉄筋が露出するという現象が数多くみられる。かぶり不足は設計と施工の両方にかかわる問題であり、従来の設計・施工方法で作られた建築物において、どの程度の割合でかぶり不足な部分が生じて来るかを調べることは重要である。 この報告は、実際の建築物について、かぶり厚さを調査した実測データを出来るだけ多く集め、実際の建築物におけるかぶり厚さの分布やかぶり不足な箇所が生じる割合などについて分析したものである。 4.むすび この報告は、実際の鉄筋コンクリート造建築物40棟の調査データにもとづいて、鉄筋のかぶり厚さの実態について分析し、かぶり厚さの分布やかぶり不足な部分が生ずる割合などについて考察したものである。分析の結果、問題となった点をまとめると次のようである。 (1)柱においては、帯筋において、かぶり不足を生ずる確率が高し、帯筋のかぶり厚さを確保するような設計、施工方法を確立することが重要である。 (2)壁においては、屋外に面する部分でのかぶり厚さで、30mm以下の部分が20%もあるのは問題であり、屋外側のかぶり厚さを確保することが重要である。 |
PDFファイル名 | 007-01-0012.pdf |