種別 | 論文 |
主題 | 60余年を経過した橋梁下部エコンクリートの性状 |
副題 | |
筆頭著者 | 吉田弥智(名古屋工業大学工学部) |
連名者1 | 梅原秀哲(名古屋工業大学工学部) |
連名者2 | 赤井登(名古屋工業大学工学部) |
連名者3 | 岩山孝夫(矢作建設工業土木部) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 49 |
末尾ページ | 52 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 近年、コンクリート構造物において、塩害・アルカリ骨材反応・施工の不良などで、コンクリートの早期劣化が数多く報告されている。そういった中で、数十年の風雪にも耐え、今なおも健在であり、十分使用に耐えているコンクリート構造物を調査する事は、コンクリートの耐久性を脅かす原因を研究する上でも有効な資料となるものと思われる。本報告は、河川改修のため新しく作り変えられることになった鉄道下部コンクリートについて調査を行ったものである。 5.結論 1)コア圧縮強度より、材令60年における強度の低下はみられず、十分必要な強度は有していた。 2)コンクリートの表面は、わずかながら風化し、ほとんどの中性化部分は、茶褐色に変色していた。また、中性化深さの平均値は、鉄筋コンクリート側で1.58cmと小さい事がわかった。しかし、打継目、桁の真下及びコンクリートの張り出し部分の下側が、中性化の進行が早いため、そういった断面が変化する部分と、桁などを受ける部分は、特に注意してコンクリートを打ち込む必要があるものと思われる。 3)大正11年当時では、1日に練りまぜ可能なコンクリートの量には限度があり、それがいくつかの打継目として残されている。しかし、打継目は強度的に弱点となるばかりでなく、中性化も進行しやすい。当構造の場合、打継目とコンクリートの表面の適切な補修を行えば、中性化の進行も少なく、強度も低下していない事から、まだかなりの寿命は、期待できると考えられる。 |
PDFファイル名 | 007-01-0013.pdf |