種別 | 論文 |
主題 | 上水道におけるコンクリート構造物の経年劣化と調査方法 |
副題 | |
筆頭著者 | 三瀬貞(大阪市立大学工学部) |
連名者1 | 眞嶋光保(大阪市立大学工学部) |
連名者2 | 野田純嗣(大阪市水運局) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 53 |
末尾ページ | 56 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 近年、明治以降建設された多くの都市施設は、ここに至って老朽化や機能の旧式化といった諸問題に直面しており、性能向上のために補修・改良が行なわれたり、新しく造り替えられる場合もある。大阪市水道局においても未だ創設期の施設が現存しており、21世紀に向けて施設を更新し機能の充実・向上を回る必要に迫られている。このため、既存施設に対する適確な技術的・経済的評価法および更新方法の確立が急務である。そこで、本研究では、経年コンクリート構造物の更新にあたっての技術的評価法の基礎資料を得ることを目的とし、コンクリートの諸性質の変化およびひびわれ幅と鉄筋の腐食の関係を実験的に調べたので、ここにその結果を報告し、併せて過去における水道施設の調査報告も行なう。 5.結論 本実験によって得られた結果をとりまとめて以下に示す。 (1)コンクリートの圧縮強度は塩素水中においても浸漬日数とともに増加する。 (2)水道施設におけるコンクリートの中性化の影響因子の一つとしてClがあり、Clの影響のある構造物では、中性化対策としてポルトランドセメントを使用する方が良い。 (3)水道施設構造物での鉄筋腐食に対する許容ひびわれ幅は、0.1mm程度になる。 (4)湿潤状態にある水道施設の調査方法として、超音波測定法、シュミットハンマー法および自然電極電位法等の非破壊試験法は、測定条件・方法を十分考慮すれば有効な調査方法となる。 (5)今後の水道施設の調査内容としては、亀裂、鉄筋の腐食および中性化深さを重点的に行なう方が良いと考えられる。 |
PDFファイル名 | 007-01-0014.pdf |