種別 | 論文 |
主題 | 硫酸塩によるコンクリートの劣化に関する基礎的研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 松下博通(九州大学工学部) |
連名者1 | 牧角龍憲(九州大学工学部) |
連名者2 | 浜田秀則(九州大学大学院) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 65 |
末尾ページ | 68 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 硫酸塩によるコンクリートの劣化はエトリンガイトの生成時の膨張破壊であると言われているが、その破壊機構は明確にはわかっていない。そこで本研究においてはその劣化機構の特徴を把捉することを目的として硫酸塩溶液へのコンクリートの浸漬試験を行い、その劣化過程を動弾性係数等の物理的側面とX線回折等の化学的側面から検討した。また、その劣化をとらえる指標として適切なものは何か、それらに相関性はないかについても検討を加えるとともに、一般に長期間を要する本試験の促進試験方法についても検討をくわえた。 4.結論 これまでの一連の実験から得られた結果をまとめると次のようになる。 劣化性状に関して (1)乾湿繰返しには連続浸漬には見られない劣化が生じる。 (2)乾湿繰返しを与えた後連続浸漬を行うと連続浸漬のみを行った場合に比べて急速に膨張破壊が起こる。 劣化指標に関して (3)長さ変化における膨張と動弾性係数の低下は同一の劣化をとらえており、それらはコンクリート中の硫酸イオン濃度と密接な関係がある。 促進試験に関して (4)乾湿繰返しを適切に利用することにより、促進試験を確立する可能性はある。 化学的考察 (5)エトリンガイトの生成量が少量であってもコンクリートは劣化する。 |
PDFファイル名 | 007-01-0017.pdf |