種別 | 論文 |
主題 | 高強度人工軽量コンクリートの凍結融解抵抗性に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 岩清水隆(竹中工務店技術研究所) |
連名者1 | 嵩英雄(竹中工務店技術研究所) |
連名者2 | 吉岡保彦(竹中工務店技術研究所) |
連名者3 | 今井豊和(竹中工務店技術研究所) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 69 |
末尾ページ | 72 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 近年、極寒地におけるコンクリート製人工島を対象として、高強度、軽量かつ凍結融解抵抗性に優れたコンクリートが要求されている。しかし一般的に軽量コンクリートは、プレウェッチング時および練りまぜ時における軽量骨材の吸水により、普通コンクリートに比べ凍結融解抵抗性は大きく劣ると言われている。 コンクリートの凍結融解抵抗性に影響を与える要因として、空気量、水セメント比、骨材及びコンクリート中の水量、養生条件、骨材の種類等が挙げられている。また、過去の文献により単位容積重量1,800kg/m3前後の1種軽量コンクリートにおいては、骨材の含水率等を調整することにより比較的優れた凍結融解抵抗性を示すことが指摘されているが、本研究においては、コンクリート製人工島の総重量をより小さくするという観点から1種軽量コンクリートの他に単位容積重量1,600kg/m3前後の2種軽量コンクリートをも含めて、骨材の種類、水セメント比、養生方法等を変化させて、ASTM C666A法により実験を行い、高強度人工軽量コンクリートの凍結融解抵抗性に関する検討を行ったものである。 5.結論 従来人工軽量コンクリートにおいては、凍結融解に対する充分な耐久性を得るととが困難であるとされていたが、本実験で用いた材料、調合、練りまぜ方法を採用することにより高い耐久性を得られることと共に耐久性が養生条件、圧縮強度レベル、流動化の有無、シリカフューム混入の影響を基本的に受けないことが明らかとなった。 コンクリートの凍結融解抵抗性に影響を与える主な要因として、凍結融解時においてコンクリートに及ぼす凍結による膨張圧の大きさに直接関係があると考えられる総水量、膨張圧を緩和する役割をはたす空気量、そして軽量コンクリートにおいて耐久性低下の直接の原因となると考えられる軽量骨材の吸水性能及び含水率を考慮した軽量骨材含水係数の3つが挙げられる。これら3つの要因について調整を行なうことにより、単位容積重量1,600kg/3程度の2種軽量コンクリートにおいても優れた凍結融解抵抗性を与えることが可能であると考えられる。 |
PDFファイル名 | 007-01-0018.pdf |