種別 論文
主題 ポリマーセメントコンクリートの塩化物イオン浸透に対する抵抗性
副題
筆頭著者 大浜嘉彦(日本大学工学部)
連名者1 能登谷恭一(日本大学工学部)
連名者2 森脇貴志(日本大学大学院)
連名者3 三宅雅之(日本大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 93
末尾ページ 96
年度 1985
要旨 1.はじめに
 鉄筋コンクリート構造物に対する外部からの塩化物イオンの浸透は、鉄筋の腐食を促進し、コンクリートのひび割れ、はく離などの大きな要因となる。これまでに、鉄筋コンクリート構造物の塩害に関する実態調査は、建設省を初めとして、多くの研究者によって行われており、その結果、北陸地方以北の日本海沿岸及び沖縄県の海岸から200m以内に、塩害が集中していることが報告されている。従って、このような塩害を受けやすい地域では、塩化物イオン浸透に対する抵抗性の優れた材料の使用が望まれる。ポリマーセメントコンクリートは、普通セメントコンクリ−トと比較して、水密・気密性に優れ、塩化物イオン浸透に対する抵抗性が期待される。本研究では、ポリマーセメントコンクリートを、人工海水及び飽和食塩水に浸せきして、その塩化物イオン浸透に対する抵抗牲を検討する。

5.結論
 ポリマーの種類にかかわらず、人工海水及び飽和食塩水に浸せきしたポリマーセメントコンクリートの重量変化率及び塩化物イオン浸透深さは、普通セメントコンクリートに比べて相当に小さく、その値は、ポリマーセメント比の増加に伴って減少する傾向にある。このことから、普通セメントコソクリ−トに比べて、ポリマーセメントコンクリートは、塩化物イオン浸透に対する優れた抵抗性を有すると考えられ、海岸地域の建物や橋りょう、海洋構造物などへのポリマーセメントコンクリートの使用が推奨される。
PDFファイル名 007-01-0024.pdf


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