種別 | 論文 |
主題 | オートクレーブによる海砂コンクリート中の鉄筋の発錆に関する研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 依田彰彦(足利工業大学工学部) |
連名者1 | 枝広英俊(芝浦工業大学工学部) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 101 |
末尾ページ | 104 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 鉄筋コンクリート構造物の耐久性を論じる場合、コンクリー卜中の鉄筋の発錆は著しく影響を与え、特に除塩されない海砂が使用された構造物や、外部からの塩分の浸透は何らかの被害を起こしつつあり社会問題化されている。そのため数多くの調査報告や、実験研究による腐食メカニズムの解明や防食方法の提案がなされている。 しかし、実際の海砂を用いたコンクリート中の鉄筋の発錆に及ぼす各種要因については、確固たるデータに基づいて理論付けられているとは言い難いのが現状であろう。 そこで本研究では、塩分濃度の異なる海砂を用いたコンクリート中のみがき鉄筋や黒皮鉄筋及び種々表面処理を施した鉄筋等に対し、オートクレーブによる促進腐食試験と屋外自然暴露試験を行うことによって、塩分濃度の違いが発錆に及ぼす影響を水セメント比別・セメントの種類別・かぶり厚さの違いなどについて比較検討した。 7.まとめ 実際の海砂を用いたコンクリートをオートクレーブ促進腐食試験し、下記の事項を改めて確認した。(1)塩分濃度が濃く、試験条件の過酷な程鉄筋の発錆は顕著となる。(2)かぶり厚さが少ない程、水セメント比が大きい程発錆面積率は若干大きく、コンクリートでは赤錆の割合が多いのに対し、モルタルは黒錆が多い。(3)高温高圧条件下では中庸熱セメントが最も多く、以下耐硫酸塩、普通セメントの順であった。(4)鉄筋の表面をホーロー、亜鉛メッキ、ドブヅケ処理すると、発錆を防止あるいは制御できるが、亜鉛メッキ鉄筋には本促進試験は不適であろう。(5)自然暴露試験との対応は一応の相関はあるが、今後の長期材令での成果を待って検討したい。 |
PDFファイル名 | 007-01-0026.pdf |