種別 論文
主題 工ポキシ樹脂塗装鉄筋の防食性に関する検討
副題
筆頭著者 武若耕司(鹿児島大学工学部)
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連名者5  
キーワード
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先頭ページ 105
末尾ページ 108
年度 1985
要旨 1.まえがき
 海洋環境等、塩害を受ける環境下に新設されるコンクリート構造物にエポキシ樹脂塗装鉄筋(以下、EP鉄筋と称す)を利用することは、鉄筋防食上極めて有効であると考えられる。しかし、この鉄筋をさらに実用的なものとするためには、鉄筋塗装時に生じる塗りむら、ピンホールあるいは鉄筋の運搬や加工に際して生じる損傷などいわゆる塗装欠陥への対応策の確立等を目的としたより詳細な防食効果の検討が必要である。特に塗装欠陥の問題に関しては、欠陥の存在が防食性を著しく低下させる原因となりかねない反面、塗装過程や構造物の施工時にこの欠陥を皆無とすることが施工性、経済性等に多大な影響を及ぼす可能性も高く、解明が急がれる問題の一つである。著者らもこれまでに暴露実験等を通してEP鉄筋の防食性に関する一連の検討を行って来たが、本研究では、その後新たに実施した海洋暴露実験から明らかとなった結果について報告するとともに、さらに若干の室内腐食実験から塗装欠陥部の腐食性に関して一考察を加えたものである。

5.結論
 本研究は、EP鉄筋の実用化をはかるにあたって有効な資料と成すことを目的で実施した海洋暴露実験および室内腐食実験の結果について報告したものである。この内、特に海洋暴露実験からは、EP鉄筋が鉄筋防食方法として非常にすぐれていることを再認識させる結果を得たが、一方では今回の実験結果は、塗装欠陥部が存在するとEP鉄筋の劣化はその欠陥存在箇所のみにとどまらず、元来健全な塗膜部の防食性をも著しく低下させる可能性を有していることを明確にさせるものであった。
PDFファイル名 007-01-0027.pdf


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