種別 論文
主題 コンクリート中鋼材の非破壊腐食評価方法について
副題
筆頭著者 田村博(日本建築総合試験所)
連名者1 吉田正友(日本建築総合試験所)
連名者2  
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
7
1
先頭ページ 109
末尾ページ 112
年度 1985
要旨 1.まえがき
 コンクリート中鋼材の腐食状態を、腐食の有無だけでなく腐食速度を含めて推定する方法は、コンクリート構造物の劣化の診断および補修効果の確認などに役立つものと考えられる。著者らは、その一つの方法として、コンクリート表面で3つの電気化学的特性値を測定する非破壊腐食探査方法を考案し検討を続けている。この方法は、図-1に示すように鋼材を試験極とし、腐食状態を確認したい鋼材に最も近いコンクリート表面に2極プローブ(照合電極と対極を電解液に浸したもの)を接触させて、分極抵抗計によって自然電位(E)、分極抵抗(Rp)ならびに抵抗(Re)を測定するものである。
 前報では、本方法を提案し、コンクリート表面にあてた2極プローブと分極抵抗計により、プローブ直下部の鋼材に関する3つの電気化学的特性値が得られること、ならびにコンクリート中鋼材の腐食反応に対して単位等価電気回路が設定でき、3つの電気化学的特性値から鋼材の腐食状況を推定する場合にはE-I-Rp図が有効であることを示した。本報告では、前報のコンクリート中鋼材の腐食に対する等価電気回路モデルに対する改良案を提案するとともに、同等価電気回路モデルを用いて行なった、コンクリート表面の乾湿条件が自然電位に及ぼす影響についての検討結果を実測例による検討結果と併せて述べる。

4.まとめ
 コンクリート中鋼材の腐食に対する等価電気回路モデルとして、ミクロ電気回路モデルならびにマクロ電気回路モデルを提案した。また、マクロ電気回路モデルを用いて、コンクリート表面が得られる自然電位に対するコンクリート表面の乾湿条件の影響を検討した結果、定性的な傾向が把握された。その傾向は実測結果例によっても確認された。今後も、この非破壊腐食探査法について引き続き詳細な検討を行ない同探査法の信頼性を高めていきたい。
PDFファイル名 007-01-0028.pdf


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