種別 | 論文 |
主題 | 各種アルカリがアルカリ骨材反応に及ぼす影 |
副題 | |
筆頭著者 | 小林茂敏(建設省土木研究所) |
連名者1 | 小野金造(建設省土木研究所) |
連名者2 | 河野広隆(建設省土木研究所) |
連名者3 | 佐々木一郎(土木研究センター) |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 141 |
末尾ページ | 144 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき コンクリート中のアルカリ骨材反応(以下AARと略す)に影響する要因は種々あり、その反応機構、膨張機構の解明が急がれている。このうちコンクリート中のアルカリイオンのAARに対する影響を把握することはAAR判別試験法、特にモルタルバー法を改良する上で、またAAR抑制手法を確立する上で重要である。このためアルカリイオンの種類、アルカリイオンの添加化合物の形態およびその量を変えて作成したモルタルバーを用いた膨張量測定を行うことによりその影響を把握する実験を行った。ここにその結果を報告する。 4.まとめ 上記の結果は比較的短期のモルタルバーによる膨張量試験から得られたもので、条件としては限られたものであるが、本研究から得られた知見としては次のものがあげられる。1)アルカリ骨材反応に対しセメント中のアルカリだけでなく、外部からのアルカリイオンも影響する。 2)Clイオンにはアルカリ骨材反応への影響はない。 3)比較的低いアルカリ量では膨張量は単位体積モルタルあたりのアルカリ量でほぼ一義的に決まる。 4)KイオンとNaイオンの影響は総アルカリ量によって異なり、低アルカリ量ではほぼ同程度の影響があるが、高いアルカリ量ではNaの影響のほうが著しく大きくなる。 以上の結果を踏まえて、今後、長期材令における膨張量の把握、アルカリ量の算出方法、特にNaとKの効果の算定法、コンクリートの膨張量推定への応用等の検討を行っていく必要があると考えられる。 |
PDFファイル名 | 007-01-0036.pdf |