種別 論文
主題 コンクリートの諸性質に及ぼすシリカフュームの影響
副題
筆頭著者 添田政司(福岡大学工学部)
連名者1 江本幸雄(福岡大学工学部)
連名者2 辰本朋子(福岡大学工学部)
連名者3 大和竹史(福岡大学工学部)
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 205
末尾ページ 208
年度 1985
要旨 1.まえがき
 近年、省資源・省エネルギーのため産業副産物をコンクリートへ積極的に利用する研究が数多く行なわれている。1983年カナダのモンテベロで産業副産物のコンクリートヘの利用に関する第1回の国際会議が開催され筆者らの1人もそれに参加した。その中で特に注目されたのは、わが国でまだ研究例のきわめて少ないシリカフュームである。このシリカフュームはフェロシリコンや金属珪素を製造する際に副生されるもので、他の産業副産物のと同様に球形の粒子であるが、比表面積はそれらの数十倍から数百倍の超微粉末でSiO2含有量も80%以上ときわめて高いものである。これをコンクリートへ利用すると、コンクリートの強度、水密性、凍結融解抵抗性が改善されると報告されている。そこで、本研究では産業副産物である国内産シリカフュームを用いてコンクリートの品質向上あるいは経済的配合の選定が可能かを検討するために、シリカフェームの混入率がまだ固まらないコンクリートの諸性状や硬化コンクリートの強度、水密性および凍結融解抵抗牲に及ぼす影響を実験的に検討したものである。

4.まとめ
本実験の範囲内で得られた結果をまとめると、以下のとおりである。
(1)シリカフュームは超微粉末のため、単位水量を増すことなく目標のスランプを得るためには高性能減水剤の使用が必要であった。
(2)圧縮強度は、シリカフューム混入率の増加につれて増加し、その強度増加率は、初期材令においては小さいが、長期材令になる程大きかった。また、養生温度による影響は、養生温度が高くなるにつれて強度が大きくなる傾向にあった。
(3)細孔径分布は、シリカフュームの混入によって細孔半径が微小径側へ移行した。
(4)凍結融解抵抗牲は、水セメント比が小さい場合は優れているが、水セメント比が高くなりシリカフューム混入率が多くなると低下し、気泡間隔係数はシリカフューム混入率の増加に伴い大きくなる傾向にあった。
PDFファイル名 007-01-0052.pdf


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