種別 論文
主題 シリカフュームを用いた高強度軽量コンクリートの耐凍結融解性
副題
筆頭著者 田沢雄二郎(鹿島建設技術研究所)
連名者1 信田佳延(鹿島建設技術研究所)
連名者2 石井明俊(鹿島建設技術研究所)
連名者3  
連名者4  
連名者5  
キーワード
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先頭ページ 213
末尾ページ 216
年度 1985
要旨 1.はじめに
 北極海域において供用が計画されている石油掘削・生産用の海洋コンクリート構造物は、氷海域という苛酷な環境条件においても耐久性を失わないことが必要である。同時に、設計上、高強度が要求されること、及び、曳航の観点から構造物自体が軽量であることが要求されるため、高強度・高耐久性を有する軽量コンクリートが必要である。一方、強度増進、耐久性向上の観点から、超微粒活性シリカ質粉末(シリカフューム)の海洋コンクリート用混和材としての利用が注目されており、既に北欧・北米等では、シリカフュームを実施工に用いた例も見られている。
 本報文は、高耐久性(耐凍結融解性)が要求される海洋コンクリート構造物を対象に実施した。シリカフューム及び低吸水軽量骨材を用いた高強度軽量コンクリートの物性試験結果について、耐凍結融解性に関する検討を中心に、フレッシュコンクリートの性状、強度発現等を報告するものである。

4.まとめ
 高い品質が要求される海洋コンクリートヘの利用を目標に低吸水の軽量骨材、シリカフュームを用いた高強度軽量コンクリート(設計基準強度500kgf/cm2程度)の物性試験を行った。結果の概要をまとめると以下のとおりである。
I)シリカフュームの添加は強度向上に有効である(対結合材量比で10%の添加により、材令14,28日における圧縮強度は約6〜7%増加した)。
II)耐凍結融解性は、使用する軽量骨材の含水率によって大きく異なり、空気量・気泡間隔係数の影響は特に認められなかった。また、軽量骨材の含水率が約10〜17%の場合において、シリカフュームの添加による耐凍結融解性の向上が顕著に認められた。
III)耐凍結融解性に対する軽量骨材の含水率の影響の程度及びシリカフューム添加による効果の程度は、使用する骨材の種類によって異なることが明らかとなった。
PDFファイル名 007-01-0054.pdf


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