種別 | 論文 |
主題 | 収縮低減剤を用いたコンクリートの引張諸特性に関する基礎研究 |
副題 | |
筆頭著者 | 下山善秀(日本セメント中央研究所) |
連名者1 | 富田六郎(日本セメント中央研究所) |
連名者2 | |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 221 |
末尾ページ | 224 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.まえがき 低級アルコールアルキレンオキシド付加物を主成分とする収縮低減剤を使用したコンクリートは、乾燥収縮が小さくなることがこれまでの研究で明らかになった。しかし収縮低減剤を使用したコンクリートに求められる基本的な性能は、乾燥収縮によるひびわれの低減であり、この点に関する研究は、一部の供試体レベルでの観察的実験で良好な結果を得ている程度で、そのメカニズムを検討するまでには至っていない。 本研究は、収縮低減剤を使用したコンクリートの乾燥収縮によるひびわれ低減性能のメカニズムを検討する上で基礎となる引張諸特性(引張強度、弾性係数、引張クリープ)について試験するとともに、並行して行った外部拘束ひびわれ試験をモデルケースとしてその試験結果とこれら引張諸特性から推定される結果とを比較検討したものである。 4.結論 以上収縮低減剤を使用したコンクリートの引張諸特性試験及び外部拘束ひびわれ試験を行なった結果、結論として以下のことがわかった。 引張諸特性において収縮低減剤Aを使用したコンクリートと使用しないコンクリートを比較した場合、W/Cが50%の湿潤養生時の引張強度がAを使用したコンクリートの方が20%程度低いこと、乾燥環境下の引張クリープがAを使用しないコンクリートが約2倍程度高いこと以外は差はほとんど見られなかった。 これら乾燥条件での引張諸特性及び乾燥収縮の試験結果をもとに外部拘束ひびわれ発生日を推定し結果試験値と比較的よく合うことが認められた。そして、乾燥収縮によるひびわれは主に初期の乾燥収縮速度によることが認められ、収縮量及び収縮速度を減らすことのできる収縮低減剤のひびわれ低減効果が説明できることがわかった。 |
PDFファイル名 | 007-01-0056.pdf |