種別 | 論文 |
主題 | ローラコンパクテッドコンクリートの締固め特性に関する実験 |
副題 | |
筆頭著者 | 福田萬大(大成道路技術研究所) |
連名者1 | 中丸貢(大成道路技術研究所) |
連名者2 | 辻井蒙(大成道路技術研究所) |
連名者3 | |
連名者4 | |
連名者5 | |
キーワード | |
巻 | 7 |
号 | 1 |
先頭ページ | 329 |
末尾ページ | 332 |
年度 | 1985 |
要旨 | 1.はじめに ローラコンパクテッドコンクリート(以下、RCCと略す)は近年重力式ダムの合理的施工を目的として採用されはじめているが、これを舗装に使用した場合にはダムの場合と同様建設コストの低減が期待できるだけでなく、単位水量の減少等により舗装用コンクリートとして望ましい性質(ひびわれの減少、耐摩耗性、その他)が得られる可能性がある。 本報告は試作したハンマ式締固装置および型わくを用いてRCCの締固め特性を実験的に調べ、RCCの配合設計を行うための資料を得るとともに、上記ハンマ式締固装置および加圧振動式締固装置を用いて作製した圧縮用試験体(φ10×20cm)および曲げ用供試体(10×10×40cm)の強度を、通常のコンクリートの値と比較した結果を述べたものである。 5.まとめ アスファルトコンクリートの試験で一般に使用されているマーシャル突固装置と基本的に同一の練固め機構を有するハンマ式締固装置長および押抜型わく(φ10×20cm)を使用し、RCCの締固め特性を調べた結果をまとめると以下のようである。 なお、本文中の示方配合(表-3、5および6)は全て設計空気量=0%の場合(いわゆる、理論最大密度)で示したため、通常のコンクリートの場合のように空気量も含めた示方配合の表し方とは異なっている。これは、RCCのように大きな締固めエネルギを要する材料の配合試験を行う場合、締固めエネルギの変化で容易に空隙率が増減するため、同一バッチのコンクリートであっても空隙率の増減によって単位量が変化するという繁雑さを無くすためである。 (1)単位水量(設計空気量=0%)を一定とし、締固回数(n)と締固率の関係を求めると、lognと締固率の間にはほぼ直線的関係が認められる(図-3)。また、締固回数を一定とした場合、単位水量(設計空気量=0%))と締固回数とはほぼ直線的関係にある(図-4)。 (2)単位水量(設計空気量=0%)および締固回数が一定の条件で細骨材率を変化させると、細骨材率と締固率の関係は上に凸の曲線となり、最適細骨材率を容易に求めることができる(図-5)。 また、圧縮および曲げ強度試験の結果をまとめると以下のようである。 (3)RCCの曲げ強度/圧縮強度の値(1/4〜1/5)は通常のコンクリートの値(1/5〜1/8)と比較し大きく、舗装用のコンクリートとして望ましい性質を有する(図-7〜8)。 |
PDFファイル名 | 007-01-0083.pdf |